公開日:2023年10月24日

アートブックやZINEが世界中から集結!「第13回 TOKYO ART BOOK FAIR」が東京都現代美術館で11月23日から4日間開催

今年の「ゲストカントリー」は、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランドの北欧5ヶ国。展覧会や特別ブース、映画祭の同時開催も。

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毎年人気を博している、「第13回TOKYO ART BOOK FAIR(以下、TABF)」が、東京都現代美術館にて、11月23〜26日の期間開催される。世界中から独創的なアートブックを制作する出版社、ギャラリー、アーティストらが約300組集結する。一覧はこちらから。2009年にスタートしてから、 年に一度のペースで開催し、個性豊かなアート出版が一同に集結するアジアで最大規模のアートブックフェアだ。

ひとつの国や地域の出版文化をフィーチャーする企画「ゲストカントリー」には、北欧5ヶ国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランド)が今年は選ばれている。

ブックフェアと合わせて楽しめる展覧会とブース

TABFでは、約300組のブース出展のほか、展覧会や特別ブースなども展開する。合わせて楽しみたい。

〈展覧会 1〉 清里現代美術館 アーカイヴプロジェクト展

清里現代美術館には、ヨーゼフ・ボイス、アーノルフ・ライナー、フルクサスを柱に、現代美術作品が蒐集されている。彼らの残した美術書籍・資料、エフェメラをアーカイヴ化するために、2022年9月から清里現代美術館の膨大な美術書籍・資料をまとめて出版する、清里現代美術館 アーカイヴプロジェクトが始まっている。2023年5月に刊行された第1巻『Ephemera(エフェメラ)』に続いて、第2巻『Fluxus(フルクサス)』、第3巻『Joseph Beuys(ヨーゼフ・ボイス)』が今後刊行される予定だ。本展ではこの清里現代美術館旧蔵のコレクションの一部が展示される。

〈展覧会 2〉 Thomas Kong “ARTS FOR SALE” 

北朝鮮に生まれ、アメリカ・シカゴを拠点に活動したトーマス・コンは、アーティスト兼コンビニエンスストアオーナーだ。彼は小さなコンビニエンスストア「KIM’S CORNER FOOD」の店内を飾り付けるために、60歳を過ぎてから小さなコラージュを作り始めた。いつしかコラージュは店内を埋め尽くし、お店そのものをアート作品に変えていった。 本展では、彼が遺した膨大な作品群の一部と一点もののアートブック、惜しまれつつ閉店した「KIM’S CORNER FOOD」のアーカイヴ資料が展示される。

〈特別ブース1〉花椿 Tribute to the Archive 

ノルウェー・オスロ在住のファッションエディター、エリス・バイ・オルセンにより特別に編集された、資生堂の企業文化誌『花椿』のタブロイドが配布される。このタブロイドは、創刊号からの『花椿』を現代やグローバルな視点から再評価し、新しい視点で今日伝えるべき価値を探求している。同会場では『花椿』2023年号の配布も行われる。

〈特別ブース2〉NOT FAR / TOKYO DESIGN STUDIO New Balance

フリーマガジン『NOT FAR』は、2020年には、日本橋浜町にコンセプトストア T-HOUSE New Balanceのオープンに合わせて刊行された。編集長に江口宏志を迎え、スタジオチームがクリエイションを行う際に、共感や歓喜を受けた素晴らしいモノやコトを、第三者の視点を通じて編集したコンテンツが魅力だ。これまで #08 までリリースしている。 

〈特別ブース3〉BAUM TREEDAY「樹木がもたらす、あたらしい感性」

福井守(彫刻家)の作品

スキン&マインドブランドのBAUMが、TABFのために制作する小冊子 『Trees: Five Perspectives』が配布される。樹木から受けるインスピレーションをそれぞれの感性でとらえ、樹木に敬意を捧げる5名のアーティストの作品を一冊にまとめたZINEで、ブースではアーティストの実際の作品も見られる。参加作家:国松希根太(彫刻家)、福井守(木工作家)、Ling-Li Tseng(建築芸術家)、Nina Kerola(アーティスト)、Min-chin Tung(彫刻家)。 


東京都現代美術館の周りで楽しめる「NEIGHBOURS」企画

期間中は、エリア一帯が盛り上がる。初の試みとして、東京都現代美術館の近隣(neighbours)であるミニシアター「Stranger」にて、映画祭「北欧映画祭 〜Nordic perspective〜」が開催される。タイムテーブルなどの詳細は、こちらから。東京都現代美術館のある清澄白河エリア近隣で楽しめるエリアマップも公開されている。ブックフェアだけでなく、地域一帯で楽しめる期間となりそうだ。

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