公開日:2026年7月1日

東京・臨海エリアが舞台の国際美術展「TOKYO ATLAS」にイケムラレイコ、潘逸舟ら。新たな参加作家や展示詳細が明らかに

台場・青海・天王洲エリアで10月10日〜12月20日に開催

イケムラレイコ 「TOKYO ATLAS」プランスケッチ 2026

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大都市の“澱”を揺さぶり、都市の野生を呼び起こす

10月10日〜12月20日に東京の台場・青海・天王洲エリアで開催される国際美術展「TOKYO ATLAS」の記者発表会が行われ、新たな参加アーティストや展示プランの詳細が明らかになった。

東京都および東京国際芸術祭実行委員会が主催する「TOKYO ATLAS」は、10月10日〜12月31日に開催される新たな文化芸術祭「ARTE TOKYO(東京国際文化芸術祭)」の一環として行われる国際美術展。東京の臨海部を舞台に、日常的な市民生活が営まれている都市空間のなかにアートを挿入することで、東京という都市の魅力を新鮮な眼差しで再発見する機会を提供することを目指す。開催見送りとなった「東京お台場トリエンナーレ2025」の準備を引き継ぎ、青柳正規が実行委員長を務める。アーティスティックディレクターは建畠晢三木あき子

建畠がキュレーションを手がける台場エリアの台場公園、お台場海浜公園、天王洲エリアのアイルしながわ、青海エリアのテレコムセンタービルの展示では、アシスタントキュレーターとして黄夢圓、プロジェクトコーディネーターとして西山裕子、コーディネーターとして水田紗弥子が参加。三木が手がける青海エリアの青海南ふ頭公園、同公園内地下駐車場の展示では、キュレーターとして兼平彦太郎、プロジェクトコーディネーターとして坂口千秋、コーディネーターとして大曽根朝美が参加する。

「TOKYO ATLAS」記者発表会登壇者。前列左から:古屋留美(東京都生活文化局局長)、建畠晢、三木あき子、青柳正規、後列左から:水木塁、イケムラレイコ、カウィター・ワッタナチャヤンクーン、小沢剛、田中義久

実行委員長の青柳は、開催地となる台場、青海、天王洲が東京の歴史と変遷を象徴する場であるとしたうえで、「大都市というのは大都市固有の澱が溜まっていく。この澱を揺さぶり、拡大し、それを新たな活力にしていく装置が必要で、いま現代社会においてもっとも効果があると考えられているのがアートです。だから、この澱を拡大して、次の世代への活力に導いていくための芸術祭と位置付けることもできる」と本美術展の意義を説明した。

建畠は本美術展の特徴として、ホワイトキューブの整った環境ではなく、「都市の既存のインフラをそのまま展示場として活用する。都市の近代的な構造のなかの非常に大きなインフラに現代美術を挿入していく」ことを挙げた。さらに都市に潜む、まだ見ぬ可能性を「都市の野生」と呼び、展覧会を通して「都市の野生的な魅力をもう一度掘り起こすことができれば」と意気込みを語った。

三木も江戸時代の砲台跡に始まり、埋立地として発展してきた臨海地域の場所性に触れ、「計画的に整備された街並みであるいっぽう緑地があり、ある種のワイルドさを残している場所だと思う。新たな世界を切り開くようなエネルギーやカオスを受け入れる野生的なバイタリティみたいなものを感じさせる」と話した。

ここからはすでに発表されていた作家も含め、展示の見どころを会場別に紹介する。

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