
会場風景より、《スペキュラー》(2021)
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アメリカを代表するマルチメディア・アーティスト、トニー・アウスラーの日本初となる大規模個展「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」が、TOKYO NODEで開幕した。会期は7月3日〜9月27日。企画はキュレーターの椿玲子(TOKYO NODE)、インデペンデント・キュレーターのアリス・ニェン=プー・コー。初期から現在までの代表作に加え、本展のための新作など約50点を紹介。その約半数が日本初公開となる。

アウスラーは1957年ニューヨーク生まれ。映像、彫刻、音、光、言葉を組み合わせた没入型インスタレーションで知られ、とくに、立体物に映像を投影する表現を早くから切り開いた存在として評価されてきた。本展のタイトルにある「技術と霊知のはざま」は、英題の「Tech/Gnosis」に対応するものだ。共同キュレーターのアリス・ニェン=プー・コーは、「テクノロジー」と「グノーシス(気づきや知識)」を結びつけることで、アウスラーの作品を読み解くための枠組みを示したと語る。つまり本展は、たんに映像技術の進化をたどるものではなく、テクノロジーが人間の知覚、信仰、記憶、欲望、そして不安にどのように入り込んできたのかをめぐる展覧会だと言える。
