公開日:2026年7月18日

「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち」(あべのハルカス美術館)レポート。ヴァルラフ=リヒャルツ美術館の名品70点でたどる、光と色彩の絵画の革新(文・各務文歌)

ゴッホの傑作《跳ね橋》をはじめ、モネやルノワール、ミレー、セザンヌら42作家の作品が一堂に。会期は7月4日〜9月9日

「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵」会場風景。左はフィンセント・ファン・ゴッホ 《跳ね橋》(1888)

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ドイツ、ヴァルラフ=リヒャルツ美術館の名品が一挙来日

大阪、あべのハルカス美術館「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵」展が開幕した。会期は9月9日まで。本展は6月まで宇都宮美術館で開催され、この後、名古屋市美術館(9月19日~11月29日)へ巡回する。

中世からポスト印象派までの絵画を含む約7万点のコレクションを擁するドイツ・ケルン市のヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団。本展はその所蔵品から、フランス印象派とその前後の時期の名画70点を紹介。クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワールなど印象派を代表する画家たちをはじめ、彼らに先駆けたジャン=フランソワ・ミレーやカミーユ・コローらバルビゾン派の画家たち、影響を受けつつ理論的に美を追求したポール・セザンヌやポール・シニャックなど、42名の優品が一堂に会する。なかでもポスト印象派の画家、フィンセント・ファン・ゴッホの傑作《跳ね橋》は本展の大きな見どころのひとつ。会場では本作を軸に、きらめく光と色彩で紡がれる同時代の美術の革新を、全6章の構成で体系的に俯瞰する。

会場風景

本展の特徴は、画家たちが世代を超えて交わした相互の影響関係から、美術史をとらえる視点だ。作品は基本的に生年順に配置され、各人に略年表を付すなど解説もきめ細かい。あべのハルカス美術館学芸員・新谷式子は、プレス内覧会で「今回は子供から大人まで、幅広い方に美術に親しんでいただけるよう、ところどころに学芸員の注目ポイントを配置するなど作品解説を充実させている。ぜひ楽しんでいただけたら」と語った。

新谷式子(あべのハルカス美術館学芸員)
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