
null²ⁿ制作中の内部の様子
落合陽一が「大阪・関西万博」で手がけたシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」。そのレガシーを受け継ぐ新たな施設「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」が、10月14日に横浜ランドマークタワー・ランドマークプラザ5階にグランドオープンする。
大阪・関西万博の「null²」は、仏教哲学の「空」と計算機科学の「null」を融合した概念を根底に、特殊ミラー膜・LED・ロボティクスを組み合わせた体験型インスタレーションとして構成。建築、映像、立体物、人工生命、内外がつながる空間を一体化したパビリオンだった。

2025年10月13日の万博閉幕から1年後にオープンする「null²ⁿ」は、建物を再現するのではなく、万博の体験を常設シアターとして再構成するプロジェクト。2つのLEDシアターを含む5つのエリアを巡り、光と鏡、デジタルと身体が溶け合う没入体験を味わうことができる。LEDシアターを抜けた第3の部屋として、視覚に頼らず、音そのものに集中できる無響空間を新設予定だという。「n」はnexus(結節点)を表し、人・体験・場所をつなぐという意味を持つ。

なお「null²」の世界観はさらに進化し、横浜・上瀬谷で2027年3月19日から9月26日まで開催される「GREEN×EXPO 2027」会場内にて、「null⁴(テトラヌル)」が公開予定。鏡の生命彫刻が回転しながら、花や空、訪れた人々を映し込み、刻々と変わる風景を生み出す。自然と人、デジタルが混ざり合い、風景を「蒸留」し、「発酵」させていく「計算する庭」をコンセプトとしている。

「null²」から「null²ⁿ」、そして「null⁴」へと「転生」していく本プロジェクト。横浜ではどんな空間が立ち現れるのか。万博から1年、再び話題を呼びそうだ。