
会場風景
大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null²」の体験を再構成した常設シアター「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」が10月14日、横浜ランドマークタワー・ランドマークプラザ5階に開業する。
メディアアーティストの落合陽一が手がける「null²」は、特殊なミラー膜やLED、ロボティクスなどを組み合わせ、建築や映像、立体物が一体となった体験型パビリオンとして話題を集めた。今回オープンする「null²ⁿ」は、その建物を再現するのではなく、万博での体験を常設シアターとして再構成するプロジェクト。2つのLEDシアターを含む全5室を約60分かけて巡り、光や鏡、音、映像を通じた没入体験を楽しめる。
入口となる「門」には、万博の「null²」でも印象的だった、丸いLEDを組み込んだ「目玉LED」が登場。そこから始まる5つのエリアでは、それぞれ異なる空間体験が展開される。

最初の「壱の間」は「さよならホモサピエンス」と題したエリア。鏡面の反射によって映像と空間が溶け合う、視覚的な演出が特徴だ。続く「弐の間」は「無眼界の夢」。映像や光を極限まで抑えた無響空間で、複数のスピーカーから流れる音や声、気配などに意識を向ける。視覚に頼らず、音を身体全体で感じる体験が用意されている。


「参の間」である「質量への憧憬」では、人類が生み出してきた発明品など約170点を展示。カメラや工具をはじめとする様々な道具が鏡の中に並び、無数に広がっていくような光景が目の前に現れる。続く「潜在空間の夢」と題された「肆の間」では、鑑賞者は再びデジタル空間へと戻っていく。最後の「橋」はガラスの向こうに「参の間」が見える部屋で、「記号の彼岸」と題されている。それまで巡ってきた空間を振り返りながら、出口へと向かう。


施設名の「ⁿ」は、結節点を意味する「nexus」に由来。人や体験、場所をつなぐという意味が込められている。
なお、「null²」の世界観を受け継ぐプロジェクトとして、2027年には横浜・上瀬谷で開催される「GREEN×EXPO 2027」に「null⁴(テトラヌル)」も登場予定。4つの鏡面体が回転・振動する彫刻的な作品で、自然の風景を映し込みながら変化する姿を楽しめるという。