公開日:2022年3月17日

横浜美術館が子供から大人まで楽しめるスマホ鑑賞アプリ「みるみるアート きみはだれ?」を無料提供

横浜美術館と野村総合研究所による共同開発。ダウンロード不要でコレクションを楽しむ。

「みるみるアート きみはだれ?」より

現在休館中の横浜美術館は、スマートフォンやタブレット端末を用いて作品鑑賞を楽しめるウェブ・アプリケーション「みるみるアート きみはだれ?」を3月14日に発表した。無料で楽しめるこのアプリはこちらのサイトからアクセス可能だ。

「みるみるアート きみはだれ?」は同館のコレクションの絵画や写真を解説付きで楽しめるアプリ。アプリ内のアクションを実行すると、作品が表示され、解説を読むことができる。解説には大人向けのものや同館のトリビアに加え、10歳程度の子供を想定したやさしい説明も記載されている。

「みるみるアート きみはだれ?」より、中島清之《喝采》(1973)と解説

ハットを被った「探偵さん」にガイドされ操作を進めると、画面のスワイプ、端末をふる、拍手するといったアクションを求められる。アクションを実行すると、作品が画面に現れる仕組みだ。対象となる作品は、中島清之《喝采》(1973) 、ポール・ジャクレー《オウム貝、ヤップ島》(1958)、サルバドール・ダリ《ガラの測地学的肖像》(1936)など10点。

「みるみるアート きみはだれ?」より
「みるみるアート きみはだれ?」より、左からアクション画面とポール・ジャクレー《オウム貝、ヤップ島》(1958)

アプリのタイトルについて、横浜美術館は「『みるみるアート』の『みるみる』は、『見る』『観る』『視る』というさまざまな『みる』が、体験する人の内面でみるみる大きく育っていく様子です。そして『きみはだれ?』というタイトルは、『他者に対して開かれた まなざしを養ってほしい』という、今を生きる子どもたちに向けた思いです」とコメント。作品に対して生まれた小さな疑問に対して、「柔らかい心」で向き合えることを目指したこのアプリ。家庭で親子が一緒に使うことはもちろん、学校教育の現場での利用も期待される。

アプリ名:横浜美術館コレクション鑑賞アプリ「みるみるアート」
提供期間:2022年3月14日〜2023年3月31日
URL:https://yma.art-dx.nri.co.jp/
料金:無料
開発特別協力:株式会社野村総合研究所

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