公開日:2026年6月4日

バーバリーが若手アーティスト紹介プログラム「YJA(Young Japan-based Artists)」を始動。顧剣亨と䑓原蓉子の作品を展示

京都市京セラ美術館で開催中の「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」の関連プログラムとして、新館・東山キューブのエントランスエリアにて顧剣亨と䑓原蓉子の作品が展示されている。会期は6月3日〜9月6日

顧剣亨 Mori, Shades_dw_003 部分 2026 © Kenryou Gu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

「YBA」から「YJA」へ

英国を代表するラグジュアリーブランド・バーバリーが、日本を拠点に活動する若手アーティストを紹介する新たなコミッションプログラム「YJA(Young Japan-based Artists)」を発表した。本プログラムは、1990年代の英国で革新的な創造性を生み出した「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」の精神を、現代的な視点から再解釈する試みである。

左:䑓原蓉子 © Yoko Daihara. Courtesy Take Ninagawa, Tokyo 右:顧剣亨 © Kenryou Gu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

今回選ばれたのは顧剣亨(こ・けんりょう)と䑓原蓉子(だいはら・ようこ)のふたり。顧の作品は、気候や時間の概念と風景の知覚を交差させるデジタル・ウィービングの技法を用いる。いっぽう、䑓原はテキスタイルやウールを通じて、アウトドアの要素を非線形的かつ触覚的に表現する。それぞれの作品が、京都市京セラ美術館で開催中の「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」(6月3日〜9月6日)の関連プログラムとして、新館・東山キューブのエントランスエリアにて展示されている。

会場風景より、左から䑓原蓉子《ようこそ、我が家へ》(2024)、《不自然な景色》(2024)、《さようならの儀式》(2024)  © Yoko Daihara. Courtesy Take Ninagawa, Tokyo

「YBA & BEYOND」展は、1980年代後半から2000年代初頭の英国美術に焦点を当て、テートのコレクションを中心に50名を超える作家による約90点を紹介するもの。ダミアン・ハーストやトレイシー・エミンらが既存の枠組みを問い直した、90年代の創作の軌跡を検証する。バーバリーは、テートおよびブリティッシュ・カウンシルとの連携のもとで本展を支援。「YJA」はこの取り組みから派生したプログラムであり、YBAが体現した革新性と挑戦的な精神を、日本という新たな文脈で再構築しようとするものだ。

顧剣亨 Mori, Shades_dw_003 2026 © Kenryou Gu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

顧と䑓原はいずれも自然界を主題とし、人間と環境の関係性を探求する。その視点は、バーバリーが長年向き合ってきた「アウトドア」への関心と重なるものだ。とりわけ両者が用いるテキスタイル操作や織りの技法は、ギャバジンを生んだブランドの伝統とも深く響き合う。90年代の熱気をたどりながら、いま日本から生まれる表現にも出会ってほしい。

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