田中秀和 「ドーナッツ」

児玉画廊東京

poster for 田中秀和 「ドーナッツ」

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田中はドローイングやウォールペインティングなど、比較的即興性の強い制作スタイルの期間を経て、現在は油彩やアクリル絵具を使用しキャンバスと向かい合い、線や色彩の鮮烈な動きや構成によって、意識や感覚の新しい局面を開こうとしています。

田中のペインティングは、その制作プロセスにおいて、筆の流れや勢いなど感覚的に心地良い状態を甘受しながらなされるのではなく、一旦その流れや勢いを意識的に断ち切り、絵に半ば強引な変化を加える事で新しいイマジネーションを得て、更にそれを画面に還元するという循環を辿って制作されます。田中の意識下で感情的な欲求と制御を繰り返す、その感覚上の摩擦によってこそ、田中の画面に特徴的な、衝動的な線や色彩のリズムと同時に抑制の効いた画面構成が成立しているといえるでしょう。

今回の新作展においては、新たに「時間」を作品の構成要素として取り入れることを意識したペインティングによるインスタレーションを展示します。田中がここで言う「時間」とは人それぞれの持っている時間軸といったニュアンスで捉えられます。作品を前に鑑賞者が感じるその作品固有の時間の流れと、鑑賞者自身の時間の流れとが摩擦を生じさせ、それによって「色彩による軽い覚醒」と作家が表現するような活性化された感覚へと導く起点となる事を田中は求めています。ドーナッツに見るような穴が、輪を作ることによって生じたのか、穴をあけて生じた輪なのかというパラドックスを含んでいるように、お互いにどちらが主体とも言えない双方向の引力で成り立つ関係性を、鑑賞者と作品の関係性において、「時間」という観点から考察する試みとして展開されます。

オープニング:10月28日(土) 18:00より

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スケジュール

2006年10月28日 ~ 2006年12月09日

アーティスト

田中秀和

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