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イ・ヨンミ 「The closed garden(閉ざされた庭園)」

東京画廊+BTAP
終了しました

アーティスト

イ・ヨンミ
東京画廊 + BTAPでは、韓国人アーティスト、イ・ヨンミ(Lee, Yeunmi)による個展「The closed garden」を開催いたします。

イ・ヨンミは1981年韓国・清州(チョンジュ)生まれ。2004年ソウルの国民大学造形学部を卒業、2008年に同大学院の修士課程を修了し、ソウルで制作活動を続けています。大学在籍中から韓国を中心に数々のグループ展に参加しており、今後の活躍が期待される若手アーティストです。

イ・ヨンミのペインティングは、色鉛筆とアクリル、油彩を用い、淡いパステルトーンの色彩で様々な「庭園」が繊細に描かれています。自身が「猟奇的な童話」と表現する作品は、一見かわいらしく柔らかなパステルトーンの色彩に包まれた絵画でありながら、描かれたモチーフからは悲劇を想像し、作品を見る人はぎょっとさせられます。直接的に残酷な描写は見られませんが、作品のあちこちに悲劇の痕跡が残され、鋭い牙や爪を持ち、血を流している人や動物などのモチーフからは、何が起きたのだろうかという好奇心をかき立てられます。残酷なイメージとやわらかで明るい雰囲気のギャップから想像力を刺激されることとなります。

一日のほとんどを想像と空想の中で過ごすというイ・ヨンミは、現実と想像の境で混乱に陥ることがあるといいます。現実と想像の境界線が曖昧になった時、それらをつないでくれるものが絵画であり、イ・ヨンミにとって作品を制作するということは、クリエーション(=実在しないものを実在させること)とユーモアによって空想の中のイメージを取りだし現実の世界に存在させることであるのです。本展覧会のタイトル「The closed garden(閉ざされた庭園)」にもある「庭園」はイ・ヨンミの中に存在する「かなえることのできないものに対する幻想や憧れ、完全ではない現実に対する否定が投影された空間」です。今回発表される作品は、そんな空想の中に存在している失われた楽園、すなわちエデンの園を探し求めるイ・ヨンミなりの試みであるのです。

日本では初めてとなる今回の個展に臨むにあたって、イ・ヨンミは次のようにコメントしています。
「いま私があなたに望むこと。それは少しだけ立ち止まって不思議そうに私の絵を眺め、そうしているうちに口元がほころび楽しい笑みがこぼれること。その瞬間、絵画は語りかけ、あなたはその招きに応じるのです。」

空想の世界を現実へと結びつけるユーモアにあふれた作品を、この機会にぜひご高覧ください。

オープニングレセプション:8月26日(火)18:00-20:00

スケジュール

2008年8月26日(火)〜2008年9月20日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
会場東京画廊+BTAP
http://www.tokyo-gallery.com/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座8-10-5 7F
アクセスJR新橋駅銀座口より徒歩4分、東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅A3出口より徒歩5分、都営地下鉄大江戸線・ゆりかもめ汐留駅5番出口より徒歩5分
電話番号03-3571-1808
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