東京画廊 + BTAPでは、金昌永氏の初めての個展を開催いたします。『From where to where』と題された今回の展覧会では無常観をテーマにした新作を展示いたします。今回の展覧会は同じ銀座に位置する東京画廊 + BTAP、サンモトヤマの二つのスペースにて同時開催となっております。7月16日のオープニングレセプションでは、東京画廊 + BTAPにて19:00よりキム・オル氏による韓国の伝統楽器、伽椰琴(カヤグム)の演奏会を行います。
砂の上に描かれた砂の風景、そしてそこに残された無数 の靴跡。本物の砂を用いることで、作品の前に立つ私たちはリアルな砂の空間にワープし錯覚に陥る。しばらく作品を見ていると、絵画を描く行為はここに描かれた靴跡のように、世界に何かしらの跡を残すことかと思いさせられる。そして、砂の靴跡が風に吹かれて消えるように、人の行為も時の流れに消えてしまう。作品のタイトル“From where to where”はそんな無常観を表しているのではないでしょうか。実と虚の混在する幻想的な世界をこの機会にぜひご高覧下さい。