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「特集陳列 高麗茶碗」展

東京国立博物館
終了しました
高麗茶碗とは朝鮮半島で焼かれた茶の湯の茶碗をいいます。もともと朝鮮の地方窯で量産された日常使いの碗が、日本の茶人の目にとまって茶の湯の碗として取り上げられたもので、侘茶(わびちゃ)が大成される天正年間(1573~92)より評価を高め、さかんに用いられるようになりました。やがて、日本からわざわざ好みの茶碗を注文するようになります。高麗茶碗はもっぱら日本において賞玩されたもので、いわば日本文化に帰化した朝鮮陶磁ということができます。

一方で、高麗茶碗独特の美は、朝鮮時代(1392~1910)の民窯つまり、民間の窯の陶工が生み出したものであることもまぎれのない事実です。近年では高麗茶碗を朝鮮時代の陶磁史や国際交流史の上に位置づける試みが続けられています。窯址や日本の遺跡の発掘成果をも取り入れた高麗茶碗の実証的な研究も、この20年間に大きく進展しました。

東京国立博物館所蔵の高麗茶碗は、松永安左エ門氏(1875~1971)および広田松繁氏(1897~1973)の寄贈品を中心に優品が多く、しかも井戸(いど)、魚屋(ととや)、彫三島(ほりみしま)など多くの品種にわたっていることが大きな特色です。この機会に高麗茶碗の魅力をお楽しみください。

列品解説 「高麗茶碗」
本館14室:2008年4月8日(火) 14:00 
講師:東洋室長 今井敦

[画像: 重要美術品 大井戸茶碗 銘有楽 朝鮮時代 15〜16世紀 松永安左エ門氏寄贈]

スケジュール

2008年4月4日(金)〜2008年7月27日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館 ※その他臨時休館あり
入場料[総合文化展(常設展)] 一般 1000円、大学生 500円、高校生以下および満18歳未満・満70歳以上、障がい者と介護者各1名 無料、特別展はイベントにより異なる(入館の際に学生証または年齢の確認できるもの、障がい者手帳等ご提示ください) ※入館方法などの最新情報は公式ウェブサイトでご確認ください。
展覧会URLhttp://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=5305
会場東京国立博物館
https://www.tnm.jp/
住所〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
アクセスJR上野駅公園口より徒歩10分、京成線京成上野駅正面口より徒歩13分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より15分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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