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「濱田庄司スタイル」展

パナソニック汐留美術館
終了しました

アーティスト

濱田庄司
現代陶芸の第一人者として、また民藝運動の中心人物として広く知られている濱田庄司(1894-1978)。しかし、濱田がモダニストであったことにこれまで焦点があてられることはあまりありませんでした。

バーナード・リーチとの交流の中で、濱田がイギリスのセント・アイヴスに滞在したことは周知のことですが、実はサセックス州のディッチリングも訪ねており、この地での経験が濱田を益子焼の里(栃木県芳賀郡益子町)に居住させる後押しをすることになったのです。1921年11月6日、濱田庄司はリーチとともにディッチリングを訪問しその地に住まう工芸家たちの中心人物であったエリック・ギルとの対面を果たします。ディッチリングの工芸家村は、ロンドンから決して遠くない距離でありながらゆっくりとした時間が流れる穏やかな村でした。ここではデザイナーや工芸家たちが、生活も芸術活動も含めた身の回りのすべての物事を自分の意志でデザインするという、健康で自由な生活が営まれていました。そうしたなかで、濱田はギルらを「確固たる信念と落着きを彼らの仕事と生活に持っていた。確固たる信念は頭によって得られるが、しかし落着きは良き生活の支えがなければ得られるものではない」と評し、「良き生活」についての重要性を学び、帰国後益子での生活を選択したのでした。「健康」あるいは「健康な美」を追求した濱田の益子での生活は全て自然に基づくもので、現在でいうところのスローライフを先駆けて実践していたといえるでしょう。

この展覧会は、モダニストとしての濱田庄司の側面を紹介するものであり、工芸と生活の結びつきを再検証するものです。益子参考館の全面協力のもとに人間・濱田庄司の新たな一面をご紹介いたします。

[学芸員によるギャラリートーク]
7月30日(土)、8月20日(土)、9月10日(土) いずれも午後2時〜
参加無料(入館には展覧会観覧券が必要です)、申込不要

[画像: 《イームズのラウンジチェアに座る濱田庄司》 提供:益子参考館]

スケジュール

2011年7月16日(土)〜2011年9月25日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
水曜日
展示替期間・夏期・年末年始休館
備考
月曜休館 (7月18日、9月19日は開館)、 休館日:8月12日(金) 〜 8月16日(火)
入場料
展覧会URLhttp://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/exhibition/11/110716/index.html
会場パナソニック汐留美術館
https://panasonic.co.jp/ew/museum/
住所〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
アクセス都営大江戸線汐留駅3番出口より徒歩5分、JR新橋駅汐留口より徒歩8分、東京メトロ銀座線新橋駅2番出口より徒歩6分、都営浅草線新橋駅より徒歩6分、ゆりかもめ新橋駅より徒歩6分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
関連画像

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