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「行為の触覚 反復の思考」展

上野の森美術館
終了しました

アーティスト

石井琢郎、臼井拓朗、烏山秀直、今野健太、諏訪未知
“現代”美術として表現された作品は、その直後から過去となる。 そして、作り手である我々は皆、常にその反復のなかに身を置いている。現在は、我々が作品を作り続けること自体困難な社会状況であり、今後それはより難しくなって行くと思われる。しかし、この様な状況だからこそ、美術の可能性とその意義を再考し、「なぜつくるのか」という根本的な問いへ立返ることは、我々作り手にとって重要なことではないだろうか。

今回、上野の森美術館で「反復」をテーマに展覧会を試みるが、ここで言う「反復」とは、過去にも多く問われてきた言葉のように、差異をあらわにすることを目的とするのでは無い。五感や無意識を持つ身体の、いわば行為における触覚をきっかけに、表現を実現させる手段として機能している。そして作品に関わるイメージや感覚は、それらの行為のなかでより具体性を帯び、変化していく。つまり「反復」は、未知なるものを生み出すための思考と行為といえる。

「反復」を意図的に取入れ制作する5人の作家による本展では、それぞれの”行為の触覚”から生まれる”反復の思考”を作品とともに明らかにし、現代における「なぜ」という問いへの答え、その可能性の片鱗を浮かび上がらせることが出来ればと考えている。

本企画では、作家の生の言葉とその思考、実際の作品の双方からの視点によって、鑑賞者がよりリアルに実感できるよう、3月の作品展覧以前に各作家にインタビューを行い、事前に展覧会HPにて公開します。また、展覧会期間中に、粟田大輔氏(美術批評)をゲストに迎えトークイベントをおこない、より展覧会の内容を深めていきます。この一連の流れを最終的に展覧会資料としてまとめ一つのアーカイブとし、ご希望の方全員にカタログを配布します。

スケジュール

2012年3月7日(水)〜2012年3月12日(月)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
入場料一般 500円、大学生以下 無料
展覧会URLhttp://taku.6.ql.bz/
会場上野の森美術館
https://www.ueno-mori.org/
住所〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
アクセスJR上野駅公園口より徒歩3分、東京メトロ銀座線・日比谷線7番出口より徒歩5分、京成線京成上野駅正面口より徒歩5分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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