終了した展覧会・イベントです

「岡倉天心と文化財 - まもり、つたえる、日本の美術 - 」

茨城県天心記念五浦美術館
終了しました
明治初年、政府は廃仏毀釈や文明開化の波によって荒廃していた寺院や古美術品の保護に動き出しますが、文部官僚としてその実現に奔走したのが天心でした。天心は古社寺保存法(現在の文化財保護法)の制定や帝国博物館(現在の東京国立博物館)の整備などその礎を築いています。さらに天心は、明治31 年創立の日本美術院に国宝彫刻修理の部門(天心没後「美術院」と改称)を設置、損傷した文化財を数多く保護しました。
この展覧会では、日本美術院による修理第1号で、天心が古社寺保存会委員として国宝指定に大きく関わった和歌山・熊野速玉大社の国宝「国常立命坐像」をはじめ、京都・平等院の「雲中供養菩薩像」など明治30 年代に修理された仏像・神像を展示いたします。また、美術院が修理に携わった茨城県内の仏像を修理記録と共に展示し、天心の文化財保護の精神と仏像修理の歩みをご紹介します。
[画像: 国宝「国常立命坐像」(平安時代) 熊野速玉大社蔵]

[関連イベント]
記念シンポジウム「岡倉天心と文化財」
日本彫刻史研究、文化財保護に長く携わってこられた3 人の専門家をパネリストとしてお迎えします。天心の文化財保護に対する理想や彫刻の保存修理活動の現在について知るまたとない機会です。※要予約
日時: 10月13日(日) 13:00~15:30
パネリスト: 西川杏太郎氏(公益財団法人美術院理事長)、金子啓明氏(興福寺国宝館館長)、根立研介氏(京都大学大学院教授)
定員: 114名

ガイドツアー「五浦史跡めぐり」
天心晩年の拠点であった五浦には天心ゆかりの史跡が点在しています。五浦ガイドグループの案内で、日本美術院研究所跡地、六角堂などを徒歩で巡ります。※要予約
日時: 10月12日(土)から11月24日(日)までの土曜日・日曜日・祝日 各日13:30〜
集合時間: 当館エントランスロビー
内容: Aコース 美術館(館内見学は含まず)→天心遺跡記念公園→天心墓地→旧天心邸・六角堂(約60分)
Bコース Aコース+五浦岬公園・映画「天心」ロケセット(約90分)
定員: 各日20名程度

バスツアー「秘仏・雨引観音特別拝観と五浦美術館で国宝・重文を鑑賞する旅」
茨城県内に伝わる仏像の数々を、仏像の研究者、後藤道雄氏の解説付きで拝観します。
日時: 11月16日(土)
講師: 後藤道雄氏(茨城県文化財保護審議会委員)
定員: 40名

「大観月会 2013」
茶会、邦楽コンサート、天心関連の座談会など多彩なイベントを、天心記念五浦美術館、茨城大学五浦美術文化研究所(旧天心邸)、五浦観光ホテルなどを会場に2日間にわたり行います。
日時: 10月26日(土)、27日(日)

学芸員によるギャラリートーク
担当学芸員が企画展の展示解説を行います。
日時: 11月2日(土)、11月17日(日) 各日13:30~(1時間程度)
集合場所: 企画展示室入口

※詳細は公式ホームページよりご確認下さい。

スケジュール

2013年10月12日(土)〜2013年11月24日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
備考
開館時間: 9:00〜17:00
入場料一般 600円、大高生 400円、小中生 200円 ※土曜日は高校生以下無料
会場茨城県天心記念五浦美術館
http://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp/
住所〒319-1702 茨城県北茨城市大津町椿2083
アクセスJR常磐線大津港駅よりタクシー7分
電話番号0293-46-5311
関連画像

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