終了した展覧会・イベントです

吉田亮人「On Labor」

エモン・フォトギャラリー
終了しました

アーティスト

吉田亮人
吉田亮人1980年宮崎県生まれ。吉田は30歳を目前にそれまで務めてきた小学校教員職を辞し、写真の道に身を投じます。その突然の方向転換は周囲を驚かせるも、家族(妻と二人の娘)の理解を支えに写真家としての一歩を踏み始めました。2010年夏、向かったインドの染織物工場に始まり、バングラディッシュの煉瓦職人、造船場や皮鞣し工場などの労働者たちを記録に残し、南アジアに数多く点在する製造業に携わる人々を撮ることに没頭していきます。そうした精力的な活動は実を結び、日経ナショナルジオグラフィック写真賞2015、パリフォト2015アパチャーブックアワードノミネート、エモンアワード2016優秀賞、KYOTOGRAPHIE2017出展など目を見張る経歴を残しました。吉田の身近な人達の間で小さな波紋が生まれ、いまその波紋はさらなる広がりとなって注目を集めています。「働くとはなにか」吉田は一貫してこのテーマを追い求め、仕事と生きる事が直結する南アジアへと向かいます。それらは先進国の合理性よりも肉体と感覚的なコミュニケーションが優先する地域。吉田は労働者達の技や情熱、また時折顔を出す誇りといった人間味にも近づき、熱を帯びてバイアスがかかる瞬間を射抜こうとします。そのストレートな写真は、技法や情緒性に依存しない、偶然が関与した際に現れるドキュメンタリー特有の瑞々しさに触れる、そんな極めて感覚的な写真となって多くの人々を惹きつけていきました。
吉田の根底に流れる探求は、ジャーナリスティックな視点を持ちながらも一線を画し、しかしファインアートに向かう写真とも異なります。写真家へ転向を宣言した時に想ったカメラを持つ本当の意味。遠く海を越えて働く人々に会いに行く理由。それを確かめようとする吉田にとって、また野心あふれるこの写真家にとってカメラとは、外に向けられるツールであると同時に自身に向けられた自己探求の道具なのかもしれません。本展では『Calico Factory Artisans』2010、『BrickYard』2012、『Screw Factory』2012、『Construction Road』2012の4つのシリーズから構成して展示します。

[関連イベント]
トークショー
ライターの石井ゆかりさんを招き、吉田亮人とのトークショー開催致します。
日時: 5月27日13:00〜
入場料: 1000円 1ドリンク付き・50名限定 要予約
※詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2017年5月26日(金)〜2017年6月27日(火)

開館情報

時間
11:0019:00
土曜日は18:00まで
休館日
日曜日、祝日

オープニングパーティー 2017年5月26日(金) 18:00 から 00:00 まで

入場料無料
会場エモン・フォトギャラリー
http://www.emoninc.com/
住所〒106-0047 東京都港区南麻布5-11-12 TOGOビル B1F
アクセス東京メトロ日比谷線広尾駅3番出口より徒歩3分
電話番号03-5793-5437
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します