蒲原みどり「記憶の蕾」

オリエアート・ギャラリー

終了しました

アーティスト

蒲原みどり

オリエアート・ギャラリーでは、蒲原みどり絵画展「記憶の蕾」を開催します。蒲原みどりは北海道に生まれ、現在も北海道の自然をいとおしみながら制作を続けています。空気感を纏いながらすっきりと立ち上がる植物の姿は本の装丁や着物のデザインなどにも多く起用されており、文学的な思想で工芸的な憧憬を含んだ蒲原の作品にとっては、とても相性の良い発表の場の一つです。

本展では、数年間に仕上げた主に2種類の技法による作品を中心にご紹介します。一つは、ユニークな作風として注目される、背景に金箔、銀箔を使用した油彩の絵画作品。マットな質感の油彩の植物などが箔の上に立ち上がるような手法です。もう一方は、紙に描いた絵を切り抜き、一枚ずつ押し花のように重ねていくコラージュ作品で、一つ一つの行為や迷いが重なりあう意味でも、蒲原にとってコアとなるシリーズです。
また、作品のほかに印刷物や着物や帯などの作品の展開もご紹介し、より作品世界のひろがりを感じていただけける計画をしています。未だ展望の見えない閉塞感の中で、常より真摯に自身の奥にある記憶を呼び覚ましながら、希望をたやさずに描いた絵画をご高覧ください。

スケジュール

2020年11月4日(水)〜2020年11月11日(水)