竹川宣彰 「AMIGOS」

オオタファインアーツ

poster for 竹川宣彰 「AMIGOS」
[画像: 竹川宣彰 ここはどこ? 2020年 キャンバスにアクリル 130.3 x 194 cm]

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オオタファインアーツでは、日本で5年ぶりとなる竹川宣彰の個展を開催します。国内外での活躍が続く竹川ですが、日本での展覧会参加は、2000匹を超える陶器の猫が競技場に集う《猫オリンピック》を展示した森美術館の『六本木クロッシング2019展:つないでみる』が記憶に新しいところです。同展では愛らしい猫を媒体に用いながら「国家」と繋がりの深いオリンピックについて考察しましたが、今回竹川は、自分自身が参加するパフォーマンスグループ『AMIGOS』の世界観に彩られた新作を発表します。

『AMIGOS』は2019年に結成されました。同年秋、竹川はマルチ・アーティスト、イ・ランの野外コンサートに前座として招かれたアーティストのアキラ・ザ・ハスラーに同行し、友人らとともに韓国・オクチョンに向かいました。それはちょうど、元徴用工の訴訟問題から派生して日韓間で「GSOMIA」(軍事情報包括保護協定)の破棄騒動が起こっていた頃です。あるとき「GSOMIA」のアルファベットを並べ替えると「AMIGOS」となることに着目した竹川らは、その単語から連想したメキシコ風のグループを結成し、コンサートでは前座であるアキラのさらに前座でバカバカしくも陽気なパフォーマンスを披露しました。

今展には、竹川がステイホーム期間中に魅了された韓流ドラマをモチーフにしながら、それをメキシコ風にアレンジした新作ペインティング、ドローイング、木版画、そして『AMIGOS』のパフォーマンス映像が並びます。2016年から手掛けるようになった木版画は、竹川作品においては比較的新しいメディアと言えます。アジアの近代化において民衆の政治・社会運動の表現であった木版画は、彫りや線の素朴な力強さに加えポスターのようなキャッチーさを有するのが大きな魅力で、竹川にとっても重要な表現のひとつとなっています。また、展示をバックにギャラリースペースで撮影されたパフォーマンス映像は、2018年に南京・四方美術館でのレジデンスをきっかけに始まった東アジアのコレクティブ集団『刷音(SURE INN)』の名で参加する『ヨコハマトリエンナーレ2020:AFTERGLOW―光の破片をつかまえる』において、『エピソード05』としてオンラインでも発表されます。

今展の試みを端的に言うならば、「韓流ドラマをAMIGOS的アプローチで表現する」ということになるでしょう。韓国は今や、ポップ・アイドルやコスメの聖地、また韓流ドラマや映画『パラサイト』をはじめとする良質エンターテインメントの宝庫として、多くの日本の若者にとって憧憬の対象となっています。一方日本にとって、かつて自分たちが統治していた韓国との間に横たわる歴史問題を直視することは、年々難しくなっています。そのように複雑でいびつな感情が入り混じった二国間の関係に、メキシコ風のいで立ちで唐突に表れてカラっとした明るさで分け入ってゆく。それが『AMIGOS』と言えるのかもしれません。

メディア

スケジュール

2020年08月15日 ~ 2020年09月26日

アーティスト

竹川宣彰

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