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[画像: 平俊介|Shunsuke Taira 幻夢借景車 2020 Acrylic gouache on canvas 53.0 x 72.7cm]

平俊介 「睡光都市景」

GALLERY MoMo Projects
終了しました

アーティスト

平俊介
GALLERY MoMo Projects では6月19日( 土) から7月17日( 土) まで平俊介による5年ぶりの個展「睡光都市景」を開催致します。

平俊介は1988年東京都生まれ。2012年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、2014年同大学院美術研究科油画専攻を修了しました。

初期より、現実の建造物や構造物を擬人化の要素を加味しながら、近未来的な雰囲気を持ったものへと作り替え、緻密な描写力でその相貌を描き出してきました。描かれた建造物や構造物は必ずしも未来のユートピアを描いたものではなく、ささやかな希望と、 同時に失望感も内在しており、アイロニカルでさえあります。

産業革命以降人間は凄まじいスピードで機械化を進め、今に至るまでそのスピードが緩むことはありません。平は、その進化し続ける大都会のネオンにつつまれたビル群や、機能性のみを追求した工業地帯に感じた狂気を、独特の擬人化された要素を取り入れながら表現してきました。人の作り出すものの中に、欲求や願望、あるいは時代性を感じとり、架空の建造物や構造物を描くことで、 建造物と人々の心理の関係性や、平が感じた都市に対する違和感などをビジュアル化しています。

本展では、「労働」をテーマに、平面作品と共に立体作品を展示する予定です。タイトルにある「睡光」は、眠気と疲労の向こう側に幻のように立ち現れる光や光景を想像して平自身が作った言葉で、自身の倉庫作業でのアルバイト経験や、友人などの体験談をもとに、労働の中に見る現実と幻が入り混じった景色を描いています。その景色は、どこか鬱屈していて、空虚感が漂うものばかりで、 現代日本社会の労働環境を体現しているようにも感じます。作品から人は排除され、初期のように擬人化された要素がないにも関わらず、都会の人々が醸し出している疲弊感が架空の世界に人間味を加えています。

平独特の世界観が盛り込まれた平面作品約10点と立体作品3点をご高覧いただければさいわいです。

スケジュール

2021年7月3日(土)〜2021年7月31日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
会場GALLERY MoMo Projects
http://www.gallery-momo.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-2-6 サンビル第3 2F
アクセス東京メトロ日比谷線六本木駅1b出口すぐ、東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅3番出口より徒歩3分
電話番号03-3405-4339
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