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小橋陽介 「目に目に目にし/new boy, new page,」

Gallery Momo Ryogoku
終了しました

アーティスト

小橋陽介
※緊急事態宣言の発令を受け、4月25日から5月11日まで臨時休廊とさせていただきます。5月12日(水)より再開いたします。

GALLERY MoMo Ryogoku では4月10日(土)から5月15日(土)まで小橋陽介の個展「目に目に目にし/new boy, new page,」 を開催いたします。

「目に目に目にし」はCharaの楽曲「せつないもの」からの引用で、「new boy, new page」は、長らく生活の拠点にしていた東京を離れ、新たな場所での生活を表し、新たな展開を示唆しています。

小橋陽介は1980年奈良県生まれ。2003年大阪芸術大学卒業後、2004年神戸アートアニュアルに出品、2006年水戸芸術館クリテリオムでの個展と同時にVOCA展へも推薦され、自由で伸びやかな画面構成と豊かな色彩感で注目されるところとなりました。2014年には、国立国際美術館でのグループ展「ノスタルジー&ファンタジー 現代美術の想像力とその源泉」に参加し、2018年にはニューヨークのアートフェアVOLTAへの出品でその活動の場を世界へと広げています。

初期の小橋作品は、現在も続くself-portraitシリーズを中心に、ゴーギャンのような荒々しい色彩やタッチ、またマティスが『ダンス』で描いたような柔らかな体のラインに躍動感を感じさせ、自然と一体に描かれた裸体の自画像は見る者に開放感をもたらしてきました。近年、モチーフは自画像から身近な対象物へと拡がりを見せ、そこに描かれる友人や身近な動植物、或いは風景に屈託のない関わりを見ることが出来、作品は彼自身の日常の在り様と矛盾なくつながって、あらゆる存在との協調性と親和力を感じさせます。

また、他のアーティストとのコラボレーションによる展示の経験から、展示空間と作品の在り方に対する興味を深め、個展に際しても絵画作品をインスタレーションの要素の一つとして捉え、全体の見え方も作品として提示し、制作を進めるようになりました。

周囲の友人や身近なモチーフを描く屈託のない自由な表現は、一見展示タイトルも含めて意図的に思想性を排除し、ただひたすら楽観的なだけにも見えます。しかし描かれたモチーフとの間に境界線がなく、カテゴライズされることのない寛容性のある表現により多様性に溢れた社会と時代を象徴する要素を含み、展示方法にも作品に観られた自由で伸びやかな感覚を見ることができます。

今展では、雑然とした東京の下町を離れ、幾分自然の多い新たな場所で目にした景色や身近なモチーフに、小橋がその場所で体感した感覚や時が経ち変化した感覚を加え、屈託のなさや自由さに変わりなくも、インスタレーションを含めた展示全体を通し小橋の変化と新しい世界が垣間見え、改めて小橋ワールドを体感していただければさいわいです。

スケジュール

2021年4月10日(土)〜2021年5月15日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
会場Gallery Momo Ryogoku
http://www.gallery-momo.com/
住所〒130-0014 東京都墨田区亀沢1-7-15
アクセス都営大江戸線両国駅A3出口より徒歩1分、JR総武線両国駅東口より徒歩5分
電話番号03-3621-6813
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