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「LANDSCAPE GOES DOMESTIC」

The 5th Floor(花園アレイ)
終了しました

アーティスト

​ULTRA STUDIO
都市に建築的に介入することが難しかった地域・時代で育った60年代イタリアのラディカルアーキテクツは、極小のインテリアを通して極大のランドスケープに介入するという転倒した戦略により、批評的イメージ群を生みだした。

ランドスケープ・都市を覆い尽くす均質空間は、家具的スケールの連続によって描かれると同時に、インテリアへと伸縮可能なスケールレスな存在でもあり、ドメスティックなものとSF的なビジョンが無媒介に接続されていた。

半世紀後の現在、都市は彼らが思い描いたような均質空間に覆いつくされてはいない。そもそも、都市への大規模な介入自体が断念され、アーキテクトの描くビジョンは建築とその敷地周辺に限定されつつあるようだ。我々は、彼らの注目した「インテリア」と「ランドスケープ」の衝突に注目し、更にその戦略を転倒させることにより、都市的介入を通したデザイン手法を探求することにした。極大のランドスケープに極小のインテリアが見いだされる。

「形態は機能に従う」というモダニズム的テーゼ。あらゆる機能に対応するユニバーサルスペース。この2つの融合はジェネリックな建築群を生みだした。しかし、建築の外に出て都市を見わたすと、形態と機能の合理的な対応は神話でしかないことがわかるだろう。我々はユニバーサルスペースを規定するグリッドを都市に重ね、グリッドを表象するスターコラムをその交点に落とし、都市の諸要素との衝突を観察した。そこから、都市に散らばるありふれた形態を、建築的「象徴」として見いだしていった。

それらに住まう=ドメスティック化することにより、「機能」を「象徴」に事後的に付与し、「象徴群」によって生まれる新たな都市の姿を描きだした。

スケジュール

2021年10月9日(土)〜2021年10月23日(土)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
備考
開廊時間 11:00〜19:00、火曜日・水曜日・木曜日は休廊
入場料一般 500円、学生 無料
展覧会URLhttps://ja.the5thfloor.org/landscapegoesdomestic
会場The 5th Floor(花園アレイ)
https://the5thfloor.org/
住所〒110-0008 東京都台東区池之端3-3-9 花園アレイ 5F
アクセス東京メトロ千代田線根津駅2番出口より徒歩3分、京成本線京成上野駅池の端口より徒歩10分、JR上野駅山下口より徒歩11分
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