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[画像: 金田勝一 Plastic Construction 038 2019 Oil, FRP, polyester resin, sticker and urethane coating on canvas(wood panel) 200 x 300 cm (set of 3 panels)]

金田勝一 「OUR HOUSE」

東京画廊+BTAP
終了しました

アーティスト

金田勝一
※当面の間はオンライン予約による入れ替え制にてご来場者をご案内いたします。

この度、東京画廊+BTAPでは、金田勝一個展『OUR HOUSE』を開催いたします。金田にとって11年ぶりの個展となります。

金田勝一は1970年京都府生まれ。1995年に京都市立芸術大学美術研究科(絵画専攻)修了後、京都を拠点に制作活動を行っています。2009年から京都市立芸術大学で油画の教鞭を取り、2020年より教授。艶やかな色が印象的な金田の作品は、絵画・立体ともにFRP樹脂を支持体とし、油絵具、ニス、アクリルラッカー、自動車用塗料、デカール、サーフェーサーなど、さまざまな塗料を用いて制作されています。代表作である《Human's Own》シリーズはF-1をモチーフにし、利益を求めて社会をさまよう人間の本質を、動きを止めると死ぬサメに重ね合わせて表現しています。

本展では、《Human's Own》の最新作3点と、2015年より制作するペインティング《Plastic Construction》シリーズを展示します。

《Plastic Construction》シリーズは、油絵具、ファイバーグラス、ポリエステル樹脂、ステッカーなど、プラスチックと同様の石油由来の素材で構成される平面作品です。描かれるのは、自宅の庭、コンビニエンスストア、モールの屋上駐車場、京都縦貫道など、日常的に目にする光景ですが、あちこちにステッカーが配置され、情報や記号が浮遊する社会を模しているように見えます。
《Human's Own》の最新作でも、ペダルカーの支持体に金田が制作したステッカーが貼られています。プラスチックの不定形な性質をすくい取りつつ、安価で日常的な素材を用いながら、金田は現代社会の光景を流動的な構造に流し込んでいます。

展覧会のタイトル「OUR HOUSE」は、1980年代イギリスのスカ・バンドMadnessのヒットソングです。金田は、サッチャー政権下の労働者階級の暮らしを半ば自虐的に、半ば楽天的に歌ったこの曲と、現在の社会状況を対照的に見ています。身分や境遇の違いから省みられなくなった真実を、郊外のストリートに立ち戻って記録し続けようという、金田の基本的な制作姿勢の表明とも言えるタイトルです。

スケジュール

2021年6月12日(土)〜2021年7月17日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.tokyo-gallery.com/exhibitions/3231.html
会場東京画廊+BTAP
http://www.tokyo-gallery.com/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座8-10-5 7F
アクセスJR新橋駅銀座口より徒歩4分、東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅A3出口より徒歩5分、都営地下鉄大江戸線・ゆりかもめ汐留駅5番出口より徒歩5分
電話番号03-3571-1808
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