本展では、作家のスタジオの様子を描写した、これまでの手法を受け継ぐ精密な静物画、数十枚にわたるミシンによるラフなドローイング、また友人である作家倉重迅との共作アニメーションを展示いたします。壁一面を埋め尽くすドローイングはこれまでとは異なるアプローチで制作され、作家の表現の幅を広げながら、静物画、青山初のアニメーション作品と供にインスタレーションを構成する要素となっています。
インターネット等に代表されるテクノロジーの発展により私達の生活はより便利になり、多くのことが日々迅速且つ合理的に処理されていきます。しかしテクノロジーへの依存が高まるにつれ、人間が元来持ち合わせていた独創性や感受性が失われつつあるのでは、と作家は言います。産業革命が生んだ大量生産のための最古のテクノロジーの一つである工業用ミシンを用いて丹念に縫い上げられた作品の表面は、コンピューター等のピクセル表現にも似ており、現代人のスピードと合理性への追求を批評しているかのようです。
Crowing in the Studioでは作品制作のプロセスを明確に伝えることにより、社会やアートにおけるテクノロジーと伝統についての問題提起を促しながら、今までにないイマジネーションに任せたドローイングの要素を取り込む等、作家個人のアイデンティティについても言及しています。作品の端々に登場するカラスを追いながら、始まったばかりの青山悟の新たな試みをお楽しみ下さい。
トークショー
10月27日(土)19:00〜
ゲスト:ARTiT編集長 小崎哲哉、インディペンデントキュレーター 窪田研二、作家 天明屋尚
料金: 500円(1ドリンクつき)
[画像: 「Crowing in the Studio: Overview」(2007) Embroidery on polyester 40.8 x 34.6 x 3cm. Photo by Kei Miyajima. Courtesy the artist and Mizuma Art Gallery]
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