月岡芳年(1839~92)は、幕末から明治時代前半にかけて活躍した浮世絵師です。当時も大変な人気を誇っていましたが、その迫力あふれる構図や鋭い筆遣いは、現在の私たちが見ても決して色あせていません。本展覧会では、「血」「妖艶」「闇」という3つの妖しいキーワードから、月岡芳年の魅力を掘り下げます。展示点数は約150点。前期と後期に分け、全点展示替えをいたします。
月岡芳年は、残酷な殺戮シーンや死骸を描いた「血みどろ絵(無惨絵)」と通称されるジャンルを手がけました。飛び散る血をセンセーショナルに描いたそのおどろおどろしい表現は、江戸川乱歩や三島由紀夫など、大正・昭和に活躍した文学者たちを惹きつけたことでも知られています。血みどろ絵の代表作「英名二十八衆句」全14点のほか、「東錦浮世稿談」や「魁題百撰相」など、芳年が描いた残酷な作品をまとめて紹介します。
月岡芳年の美人画には、単に外見が美しいだけではなく、どことなく妖しさが漂う女性たちが数多く登場します。また、夜を舞台にした作品には、張り詰めたような緊迫感や、妖怪や幽霊たちの不気味な存在感があふれています。美人画の代表作「風俗三十二相」や、月にまつわる歴史や物語を描いた「月百姿」、あるいは妖怪を題材とした「和漢百物語」や「新形三十六怪撰」など、さまざまな作品を通して芳年の妖しい魅力を紹介します。
前期 8月1日(土)~8月30日(日)
後期 9月4日(金)~10月4日(日)
※前後期で全点展示替え
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