CLEAR GALLERY TOKYOこの度CLEAR GALLERY TOKYOでは、NimyuとTat Itoによる「Knowledge Fruit and Palm Leaves」展を開催いたします。
Nimyu(ニミュ)は、東京を拠点に活動する中国出身の現代美術家です。 情報主導型の社会とその情報の信憑性をテーマに、絵画、映像、アニメーションなど様々なメディアを用いて作品を制作しています。カラフルで、どことなく滑稽で不気味な描写によって、システム化された権力構造に対する認識を高めるとともに、飽和状態にあるデジタル社会における自己解放を促します。
Tat Ito (タット・イトウ)は日本で生まれ、長い間海外をベースに活動してきました。 特徴的な作品構成として、日本の絵巻と、ピーテル・ブリューゲルやボッシュのような物語性を重視した西洋絵画を組み合わせたものが挙げられ、絵巻物の一場面を切り取ったような小さな絵画作品は、鑑賞者を画面に近づけ、情景の内側へと誘導します。同時に、絵画の中で移動する視点は、その瞬間別の場所で息づき生活している人々の存在と、彼らの物語を示唆しており、私たちの潜在意識と想像力を喚起させます。
中国と日本で生まれた二人の作家は、それぞれが自国とは異なる文化の中で美術に触れ、社会や集団またその歴史や習慣、物語を通して、アイデンティティーを再考し作品を制作しています。
本展では、現代のメディアのあり方、文化、そして情報との親和性が含まれており、それらの要素を二人の作家独自の解釈で表現した、絵画と映像の作品を展示いたします。