東京都江戸東京博物館戦乱の時代を経て、天下泰平の世が長くつづいた江戸時代。およそ250年にわたるその文化の繁栄を象徴するもののひとつが、浮世絵です。「浮世」の絵、つまり、いま現在をとらえる絵画には、接する人々の実感を強く揺さぶるような、その時その時に流行した風俗のあらゆる様子が描かれました。なかでも、浮世絵が誕生した 17 世紀後期から幕末・近代まで絶えず取り上げられてきた主題が芝居と遊里でした。
この二つのテーマに注目する本展覧会は、1640年代の江戸の活気を余すことなく描き出した国指定重要文化財「江戸名所図屏風」(出光美術館蔵)から説き起こします。さまざまな労働にいそしんだり、にぎやかな歓楽街に集ったりして、日々の生活を存分に謳歌する人々の描写は、まさにこれから誕生しようとする浮世絵を確かに先取りしています。今回は、出光美術館のコレクションから厳選した肉筆浮世絵に江戸東京博物館が所蔵する版画・版本を加え、浮世絵にとらえられた芝居と遊里の様子を紹介します。絵画と版画という異なる表現技法が見せるそれぞれの魅力、そして、江戸の人々の関心のありようを、すぐれた作品を通じて感じていただければ幸いです。
[関連イベント]
1. えどはくカルチャー
①企画展「浮世へのいざない―江戸博×出光コレクション初共演」のみどころ
日時: 9月3日 14:00~15:30
講師: 由良濯(江戸東京博物館 学芸員)、飯田智子(同左)
②浮世絵師の絵画―理想と野望を絵筆に込めて―
日時: 9月15日 14:00~15:30
講師: 廣海伸彦(出光美術館 主任学芸員)
2. ミュージアムトーク
日時: 9月18日、9月25日 各日とも16:00~16:30
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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