武蔵野美術大学准教授 熊澤未来子氏プロデュースの日本画科と彫刻科の合同展示。本展は、会期中であれば誰でも作品を持ち込み、自ら展示を行うことができる参加型の展覧会である。参加者による展示行為が加わるたびに展示空間は更新され、その状態は3Dデータとして継続的に記録される。また、各時点の展示空間は立体として出力され、展示空間の変化の履歴を物理的な形態として保存する。展覧会は作品を展示する場であると同時に、作品相互の位置関係や距離、密度、鑑賞者の動線などが構成される空間でもある。作品が追加・配置されるたびに空間全体の構成は変化し、それに伴って作品相互の関係性も更新される。本展では、展示空間を個々の作品の集合ではなく、作品間の関係によって構成される空間構造として捉える。
作品の配置は参加者の判断によって行われる。それぞれの展示行為が展示空間に反映され、その蓄積によって展覧会全体の構成が形成される。企画者は展示の枠組みおよび記録の方法を設定し、展示空間の構成は参加者による継続的な介入を通して更新される。本展が記録の対象とするのは、完成した展示空間ではなく、展示空間が形成・更新される過程である。蓄積された3Dデータと立体出力は、各時点における展示空間の状態を記録するとともに、時間の経過に伴う空間構造の変化を可視化する。
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