安藤晶子(あんどう・あきこ)は1987年茨城県生まれ。東京工芸大学デザイン学科卒業後、作品制作の傍ら、書籍の装丁や装画、挿絵、CDアートワークなど幅広い領域で活動してきました。水彩、油彩、コラージュ、言葉など多様な手法を用い、色彩や質感、イメージを幾重にも重ねながら、独自の絵画世界を構築しています。異なる素材や表現を横断し、イメージを自在に組み替えていくその画面には、幻想性と日常の感覚が共存しています。
これまで安藤は、天使と呼ぶ人物像や、椅子、植物、衣服といった身近なモチーフを通して、生命の尊さや祈り、日常に宿る美しさを見つめてきました。異なる素材やイメージが重なり合う画面には、制作の過程で生まれる試行や逡巡が刻まれています。個人的な感覚や記憶を起点としながら、生命や存在を問い続け、世界の中にあるかけがえのないものを見つめようとする姿勢は、安藤の制作を一貫して支えるものです。
本展CHORUSでは、身体を通して得た時間の感覚を起点に、新たな絵画作品を発表します。描くことを通して時間や感覚と向き合い、画面にさまざまな痕跡を積み重ねていく安藤の新たな試みをご紹介いたします。展覧会タイトルCHORUSは、異なる声が重なり合い、ひとつの響きを生み出すことを想起させます。素材やイメージ、制作の痕跡が画面の中で響き合うとき、そこにはひとつの意味に回収されない豊かな広がりが生まれます。描くことを通して時間や存在と向き合い続ける安藤晶子の新たな展開を、ぜひご高覧ください。
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