このたびPURPLEでは、遠藤文香の個展「Kanoko」を開催いたします。
遠藤文香は、自然や家畜動物をモチーフに、撮影する行為を通して対象との繋がりや親密さをアニミズム的自然観によって表現している作家です。自己と他者の境界を溶かしていくようにストロボの光を当てて撮影する瞬間、自然の美しさだけでなくそのうちに秘められた光をも映し出し、現実的でありながら非現実的な未来を示唆しているようにも感じられる作品群で、注目を集めています。
bookshopMによる日本の小説と写真を一冊の本の中で拮抗させてきたシリーズの第6作として、今年刊行された写文集『Ayaka Endo: Kanoko』は、岡本かの子(1889-1939)の小説「鮨」('39)に、遠藤文香(1994-)の写真を加え一冊に再構成、編集・造本した“書物”です。その出版記念として、同書に収録された遠藤文香の写真作品を展示いたします。造本家の町口覚は「意味を追うより先に身体の感覚が動き、見終えた後もそれが残った」と「鮨」の読後感と遠藤の写真に重なる印象を語っています。読むこと・見ることの往来によって唯一無二の時間がたちのぼる一冊、期間中は店頭にて書籍を特別価格で販売いたします。展示にお越しの際はぜひお手に取ってご覧ください。
[関連イベント]
岡本かの子「鮨」朗読会+トーク
日時: 2026年10月17日15:00〜17:00
登壇者: 七海(女優・モデル)、町口覚(造本家)、清水紗良(デザイナー)
会場: PURPLE
料金: 『Ayaka Endo: Kanoko』(¥7920 tax-in)一冊付き8700円、朗読会のみ2000円(定員20名、予約優先)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
まだコメントはありません