BIEN 「Three flames +1」

PARCEL

#絵画・平面

あと2日で開催
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アーティスト

BIEN
本展は、ロンドンで発表した個展を起点に、そこで扱われた芥川龍之介の短編小説『藪の中』をめぐる思考を引き継ぎながら、絵画、映像、立体、そして空間全体を通して、より大きなひとつの場へと展開するものです。BIENはこれまでも、世界を完全には理解することのできないものとして捉え、その「わからなさ」を制作の起点のひとつとしてきました。今回の展示にも、何かが起きた気配や痕跡はありながら、その全体像が明かされることはありません。鑑賞者は切り取られた一コマのなかに身を置き、残された断片から、自らの経験や記憶を介して、その前後にあるかもしれない物語を想像することになります。定まらないものをひとつの答えへと収めるのではなく、その不確かさを残したまま向き合うこと。ここに、BIENが世界を捉えようとするひとつの方法があります。ひとつの出来事から複数の像が生まれるという物語の構造は、作品の生成過程にも重ね合わされています。展示の中心となる三点のキャンバス作品には、アクリル絵具を染み込ませたリネンの色面が広がります。三点の作品は、同じ方法、同じタイミングで制作されながらも、その痕跡は一致しません。リネンに含まれる水分や織りの状態、空気の流れといったわずかな条件によって、絵具の広がり方は変化し、それぞれに異なる表情が生まれます。

こうした、像が生まれる過程に潜む不確かさへの関心は、BIENの活動初期から続く制作にも見出すことができます。漫画やポストカードなど、既存のイメージから人物を取り除き、輪郭や空白だけを痕跡として残す試みもそのひとつです。見慣れたイメージであっても、文脈や主体が失われれば、その意味はたちまち不確かになる。そこに残されるのは、かつて何かが存在したという気配と、失われた部分を想像させる空白です。本展においても、何かが起きた気配や痕跡はありながら、その全体像が明かされることはありません。鑑賞者は、ひとつの物語から切り取られた一コマのような展示空間に身を置き、舞台のような床が設えられた空間を自由に歩くことができます。そこに足を踏み入れることで、鑑賞者自身もまた、そこから続く物語のなかのひとりとなるのです。私たちが生きる世界には、ひとつの視点では捉えきれない出来事や現象が無数にあり、互いに影響し合いながら、絶えず新たな状況を生み出しています。目の前で起きていることをひとつの意味に定めるのではなく、そこに生じる変化や揺らぎに目を向け、ともにその時間を過ごすこと。BIENがこれまで制作を通して向き合ってきた世界のあり方が、ここでは鑑賞者自身の経験へとつながっていきます。

スケジュール

2026年11月4日(水)〜2026年12月12日(土)

開館情報

時間
14:00 〜 19:00
休館日
日曜日、月曜日、祝日

オープニングパーティー 2026年11月3日(火) 18:00 から 21:00 まで

観覧料無料
展覧会URLhttps://parceltokyo.jp/exhibition/three-flames/
会場PARCEL
http://parceltokyo.jp/
住所〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-1 DDD hotel 1F
アクセスJR総武線馬喰町駅C4出口より徒歩1分、JR中央・総武線浅草橋駅東口より徒歩5分、都営浅草線浅草橋駅A2出口より徒歩5分、都営新宿線馬喰横山駅A1出口より徒歩5分、JR秋葉原駅昭和通り口より徒歩11分

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