Path表参道アーティスト
白雙全、サウス・ホー・シウ・ナム、ラウジー、チャン・ヨンヘ重工業、サンティアゴ・シエラ、大竹伸朗、ピーター・ロビンソン、マリア・タニグチ、ウォン・イウ・ウォン
この度Serakai Studioは、Serakai Studio共同創設者 兼 キュレトリアル・ディレクターのトビアス・バーガーがキュレーションするグループ展「CERTAINLY TOKYO」を、東京・表参道のPath Omotesando にて開催いたします。本展は、2026年3月に香港のサロン「GOLD」にて初めて開催された「CERTAINLY」の第二章として東京で展開いたします。
CERTAINLY TOKYOは、アーティストであり作曲家でもあるラ・モンテ・ヤングが1960年に発表した先駆的な指示作品《Composition 1960 #10》に着想を得ている。そのスコアはたった一行の指令からなる——「直線を引き、それに従え」。一見すると単純なこの指示は、実践してみれば驚くほど複雑な問いを孕みはじめる。線は揺らぎ、ときに逸れ、ときに思いがけない方向へ向かう。そこには、創造の営みや意思決定のプロセス、そして私たちの人生を形づくる偶然や予期せぬ出来事の姿が重なる。
CERTAINLY TOKYOにおいて、このパラドックスは芸術的実践の出発点となる。制御と自由、計画と即興のあわいを交渉しながら。本展は、不確かさという状況に直接的に、あるいは間接的に応答するアーティストたちを集め、逸脱を制御の失敗ではなく、生成的な力として受け入れる実践を照射する。
参加アーティストは、白雙全 / Pak Sheung Chuen(香港)、サウス・ホー・シウ・ナム / South Ho Siu Nam(香港)、ラウジー / Lousy(香港)、チャン・ヨンヘ重工業 / Young-Hae Chang Heavy Industries(韓国/米国)、サンティアゴ・シエラ / Santiago Sierra(スペイン)、大竹伸朗 / Shinro Ohtake(日本)、ピーター・ロビンソン / Peter Robinson(ニュージーランド)、ウォン・イウ・ウォン / Weng Io Wong(マカオ)。メディアや手法は異なるが、各アーティストはいずれも完全な予測の不可能性を問い、システムや構造、期待が崩れはじめるときに立ち現れる創造の空間を照射する。
ラ・モンテ・ヤングとその同時代の作家たちが提示した指示に基づく作品群は、形式や結果と同様に、プロセス、時間、経験そのものが芸術における本質的な価値を持つことを示した。CERTAINLY TOKYOはその探求を引き継ぎ、不確かさに宿る豊かさを問い続ける。ここでは、制度的な期待という「直線」が、芸術・文化・コミュニティ・創造産業の間に交わされる生きた対話として描き直される。
CERTAINLY TOKYOの思想的な枠組みは、Serakai Studioの創設理念とも深く響き合う。意義深い文化的前進は、対話、実験、協働、そして予期せぬものへの開かれた姿勢のなかでこそ育まれる。
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