「花の彫刻家」と称されるベルギー王室御用達のフラワーアーティスト、ダニエル・オスト。1985年に初めて日本を訪れて生け花に出会い、来日は100回を超えます。仁和寺や金閣寺、出雲大社、明治神宮などで展覧会を重ね、鎌倉では今回が初めて。このスケールでの展示は、2019年の明治神宮鎮座百年祭奉祝事業以来7年ぶりです。
舞台は、1218年に北条義時が建てた薬師堂に始まる、八百年の祈りを伝える古刹・覚園寺。境内に移された江戸時代の茅葺の農家「旧内海家」(神奈川県指定重要文化財)を主会場に、薬師堂(本堂)など5か所で30点以上の花の彫刻が見られます。素材は、季節の切り花と、日本各地から届く野山の植物、鎌倉の山で採集した落葉や木の実、枝。出雲大社神楽殿の大しめ縄を作る島根県飯南町の「飯南町注連縄企業組合」のしめ縄の作品や、熊本のい草(畳)を束ねた薬師堂の壁面の作品など、日本各地の伝統の素材も加わります。「花が最も美しい瞬間を見せたいと思ってきたが、年を重ねた今、朽ちていく美しさも探りたい」。本人の言葉です。
16:30からは境内をライトアップ。会期中は、作品の手入れのために本人も毎日在廊する予定です。
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