ビルドスペースニュージーランドのアーティスト、デイヴィッド・オースティンは、自身の芸術活動と先住民としてのルーツを融合させ、日常的なオブジェを通してマオリ文化を身近で体験できるようなアプローチを創り出しています。
オースティンは陶芸を媒体として、マオリ文化と神話における守護神「カイティアキ」を器や彫刻の形で表現しています。本展では、単なる装飾品としてではなく、現代の生活空間を守り、浄化し、変容させる、精神的に力強いカイティアキ(守護者)としてつくられた作品を紹介します。オースティンは、自身の芸術を、ニュージーランドのタラウェラ山脈と川という祖先のゆかりの地から直接受け継いだものだと考えています。作品に見られる、荒々しく傷跡のある質感や、光沢のあるメタリックな釉薬は、その地域に伝わる火山活動の記憶と癒しの水の物理的な表現となっています。
特注のドラム缶窯と、日本の楽焼技法を応用して制作された彼の作品は、北欧ミッドセンチュリーデザインの構造的な抑制と、マオリ文化の豊かで象徴的な質感を融合させています。オースティンの作品は、古代と現代をつなぐ生きた架け橋となり、祖先の知恵を力強い現代的な形へと昇華させています。
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