この度、TEZUKAYAMA GALLERYでは企画展「Gallery Collection – Jasper Johns」を開催いたします。1930年ジョージア州オーガスタに生まれたジャスパー・ジョーンズは、20世紀アメリカ美術において最も大きな影響を与えた作家のひとりです。ロバート・ラウシェンバーグ(1925-2008)とともにネオダダやポップ・アートの先駆者として重要な役割を果たした彼は、「旗」や「標的」といった代表的な絵画作品のほか、版画や彫刻など多岐にわたるメディアで作品を手がけてきました。ジョーンズにとって版画は、絵画や彫刻と並ぶ同等の価値を持ち、互いにインスピレーションを与え合う親密な関係にあります。
1970年代に入ると、「クロスハッチング(斜線の集積)」という視覚言語の導入と、世界最高峰の版画工房との密接なコラボレーションにより、彼の版画制作は大きく発展を遂げます。さらに1980年代には、それまでのモノ(標的、星条旗、数字、地図)を中心とした構造的なアプローチから一転し、自身の記憶や死生観、西洋美術史への引用といった自伝的・具象的イメージが強く表出するようになりました。本展では、現代美術の歴史を切り拓いたジョーンズの表現に光を当て、ギャラリーコレクションより厳選した版画および平面作品を展示いたします。この機会にぜひご高覧ください。
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