アーティスト
ゲルハルト・リヒター、スティーブ・ライヒ
この度、分野横断の移動型のアートプロジェクト、⼀般社団法⼈No Centreがスタートします。第⼀弾プログラムとして、2026年11⽉6⽇、7⽇に東京・草⽉ホールにて、ゲルハルト・リヒターとスティーブ・ライヒによる、時間-⾳-イメージの新しい体験を⽣み出す、⽇本初演の映像-⾳楽作品「Moving Picture(946-3)Reich/Richter」を開催します。
現代美術家のゲルハルト・リヒターが映画監督のコリーナ・ベルツと制作した映像と作曲家のスティーヴ・ライヒの⾳楽によるコラボレーション。映像作品《Moving Picture (946-3)》は、リヒターとベルツが共同で開発した⼿法によって制作されている。ひとつの絵画を写真によって細かく分解し、それらを分割、鏡像化、再構成することで、絶えず変化し続ける抽象的な映像を⽣み出している。この⼿法は、反復とわずかな変化を積み重ねながら⾳楽を展開させるライヒ独⾃のプロセス志向の作曲法やフェイジング(位相変移)の⼿法と構造的に深く呼応している。⾳楽と映像は互いに独⽴して進⾏しながらも、反復と漸進的な変容という共通の論理によって結びつけられている。⼆⼈のコラボレーションは、2009年にケルンで実現した出会いをきっかけに始まった。ライヒはケルンのルートヴィヒ美術館で開催されていたリヒター展の会場内で《Drumming Part 1》を演奏し、その後近隣のケルン・フィルハーモニーで《Music for 18 Musicians》を上演した。それから両者は共同で作品を制作する構想を抱くようになった。
本作は2019年4⽉にニューヨークのThe Shed で世界初演された。The Shed、ロサンゼルス・フィルハーモニック(グスターボ・ドゥダメル⾳楽監督)、Cal Performances、ブリテン・シンフォニア、フィルハーモニー・ド・パリ、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団による共同委嘱である。初演では、アンサンブル・シグナルがライヒの⾳楽をライブ演奏し、その背後でベルツが制作した映像が上映された。映像は、リヒターが2016年に制作したスキージー技法による絵画《Abstraktes Bild (CR 946-3)》を素材として構成されている。
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