平塚市は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のホストタウン交流をきっかけとしたカウナス市(Kaunas:リトアニア共和国)との交流をへて、2023年に姉妹都市提携を行いました。本展では平塚・カウナスの姉妹都市提携3年を記念し、リトアニアを代表する現代作家、アルギマンタス・シュヴェグジュダ:Algimantas Švėgždaと湘南の画家たちの作品を紹介します。
アルギマンタス・シュヴェグジュダ(1941年ケルメ市(Kelme,リトアニア)生まれ-1996年ベルリン市にて没)は、リトアニアを代表する現代作家で、カウナス市に多くの作品が収蔵されています。同国の首都ヴィリニュスのヴィリニュス芸術アカデミーを卒業後、同アカデミーで教鞭をとるとともにリトアニア国内のほかベルリン市、ライプツィヒ市(旧・東ドイツ)、ローマ市など内外での個展によって展示活動を行いました。ロンドンでの勤務(1980年以降)をへて1982年より治療のためドイツに転じました。その画業は、前期(リトアニア在住期)、後期(ドイツ在住期)に分けられます。画業前期は欧米の現代的な表現の影響を受けた作風を展開するとともに、新たな美術思潮であるフォトリアリズム(スーパーリアリズム)をリトアニア国内に紹介したことで知られ、後期作品では日常生活で目にした身近な自然へあたたかなまなざしを向け、東洋の哲学や思想、文化に目を向け傾倒するとともに対象をじっくり観察し精緻に表現しています。
本展ではこれまで日本ではほとんど紹介されてこなかったシュヴェグジュダ作品を初公開し、その魅力の一端を探るとともに、東洋文化や写実表現に同様の問題意識をもった湘南の作家たち-岸田劉生(1891年-1929年)、鳥海青児(1902年-1972年)、井上三綱(1899年-1981年)ら-の作品を一堂に紹介し、シュヴェグジュダが描いた哲学的な絵画と日本的感覚との相違を探ります。それぞれの作家をかけ橋として、リトアニアの優れた文化に親しむ機会となれば幸いです。
[関連イベント]
1. オープニングイベント
日時: 2026年9月26日13:30〜15:30
登壇者: ルティナス・シュヴェグジュダ・フォン・ベッカー(作家子息・ヴァイオリニスト)、マリウス・イルシェナス(ヴィリニュス芸術アカデミー副学長)
会場: ミュージアムホール
2. 当館学芸員によるギャラリートーク
日時: 2026年10月10日、11月7日14:00〜14:40
会場: 展示室1
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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