このたび、ワコウ・ワークス・オブ・アート(六本木)では、2024年5月17日(金)から6月29日(土)まで、オランダ出身の作家ヘンク・フィシュのキュレーションにより、パレスチナ出身の詩人や画家の作品にフォーカスした展覧会『If I must die,you must live』を開催します。本展のタイトルは、パレスチナの詩人リフアト・アルアライール(1979年生まれ)が最後にSNSに投稿した詩の冒頭部分です。この詩を投稿した翌月、アルアライールはイスラエル軍の空爆により絶命しました。アルアライールが最後に残したこの詩が、本展全体を通底するメッセージとなっています。
本展では、フィシュの新作を含む彫刻作品やドローイング、ムスアブ・アブートーハ(1992年生まれ)の詩、画家スライマーン・マンスール(1947年生まれ)の版画、ガザのためにアーティストたちが制作したポスター(Posters for Gaza)を中心にご紹介します。また、長年フィシュと親交があり、今回の企画の意図に賛同した奈良美智(1959年生まれ)の新作も展示します。
1950年にオランダに生まれたヘンク・フィシュは、詩的で哲学的な思索から生み出される擬人化された立体や、鑑賞者の記憶に強く残る抽象性の高い造形作品によって1980年代頃から知名度を高め、ヴェニス・ビエンナーレ(1988)やドクメンタ9(1992)をはじめ、数々の国際展に参加するとともに、2000年代以降は日本やシンガポール、中国などアジアにも活動の場を広げています。2023年にはオランダのウィルヘルミナ女王就任100周年を記念して創設されたWilhelminaring賞を受賞し、現在、受賞記念展『Dance in the Court of Justice』がCODA美術館(オランダ)にて開催されています(6/23まで)。
ガザ地区の難民キャンプで生まれ育ったムスアブ・アブートーハは、学生の頃より詩の世界に親しみ、2022年に出版した詩集『Things You May Find Hidden in My Ear: Poems from Gaza』が、パレスチナ・ブック・アワードやアメリカン・ブック・アワードを受賞、全米批評家協会賞の最終候補にも選ばれました。2017年にはガザで初めての英語図書館であるエドワード・サイード公共図書館を創設、2017年から2019年までガザのUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)学校で英語教師として教鞭をとりました。
Bee
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yassan
とても行きたい展示です