インテリア・アーティスト柴崎幸次(しばざきこうじ/1964-)の代表作Nightface series(ナイトフェイス・シリーズ)は、和紙を何層にも重ね貼りし、透過した光の陰影の差で不思議な立体感が現れるあかりです。明るい場所に置くと和紙に包まれた白い箱に見えますが、光を灯すと複雑な“だまし絵”のような立体感が現れ、より暗い環境になると錯視はさらにリアルに、迫真性が表現されます。
さかのぼること約40年前に柴崎が学生時代に制作したあかりは、10年ほど経つと表面に使用した紙がボロボロと崩れ、一方で美濃和紙だけがそのまま残っていました。この経験が、柴崎が時代を超えて使える本物の和紙に興味を持つことへと繋がります。2007年には愛知県立芸術大学に和紙工房を立ち上げ、以降は自らの手で漉いた和紙を作品に使用しています。本展では、当館のアール・ヌーヴォー空間に柴崎のあかりが灯され、100年以上前のフランスの職人たちの手による家具を照らします。また、エミール・ガレのデザイン装飾にインスパイアされて制作した新作のあかりも展示します。和紙を知り、本物の和紙の魅力を追い求めるインテリア・アーティスト柴崎幸次が創出するILLUSIONの世界、そして、国を超えて、時代を超えて、手仕事から生み出される美や質感をこころゆくまでおたのしみ下さい。
[関連イベント]
1. 記念講演会 「和紙を知る」
日時: 2027年1月10日14:00〜15:30
登壇者: 柴崎幸次(愛知県立芸術大学美術学部デザイン工芸科デザイン専攻教授)
会場: マザックアートプラザ(美術館北側隣接ビル)4階会議室(要事前申込み)
2. ガイドツアー
日時: 2026年 11月14日、12月12日、2027年2月13日10:30〜11:30
3. ナイトミュージアム
日時: 2026年12月19日18:15〜
会場: ヤマザキマザック美術館5F展示室
料金: 4500円(要事前申込み)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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