雪によるホワイトアウトの現象を現象学的介入として捉え、写真が宿命的に抱える「固定」という行為そのものに問いを投げかける個展。AI時代のデジタル消費に対する物質的抵抗として、A0〜A2サイズの作品を中心に、奥行きのあるフレームの中に作品を浮かせるように設置します。額と作品の間に生まれる余白によって、作品と壁、像と空間との境界を曖昧にし、写真そのものが空間の中で浮遊するような感覚を生み出します。また、本展と同時に同タイトルのアートブック『pendulum』を刊行します。トレーシングペーパーを用いた全270ページに62点の作品を収録し、ページを一枚ずつめくるという身体的な行為によって、作品にたどり着く構造としています。本と展示を別々の媒体としてではなく、一体となった作品体験として提示することで、「見る」という行為そのものについても問いを投げかけます。
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