Katsushige Nakahashi-Ganshinkei/Eisaku Ando-Phoenix/Image detail

中ハシ克シゲ + 安藤榮作 「かさなりゆくかたち -インドラの網-」

ギャラリーあしやシューレ

#彫刻・立体

10月11日開始
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アーティスト

中ハシ克シゲ、安藤榮作
「日本の彫刻」をめぐって多様な活動を展開してきた中ハシ克シゲ。近年取り組む「干泥」シリーズでは、あらかじめ完成形を定めるのではなく、粘土と向き合う往復の動きの中から即興的に形を立ち上げる。彫刻の内部から生まれる力や奥行きを探りながら、塑造という行為そのものに立ち返った仕事である。 投げげつけられ、無造作に固められたそれら個々の粘土塊は、羅漢のように表情豊かで、仙境に遊ぶような風貌をたたえ、それら粘土塊が集まった全体は、さしずめ五百羅漢となる。押す、ちぎる、重ねる、潰れる、そうした小さな行為の積み重ねと、部分と全体の関係を問い直す繰り返しとによって、新たな変容がもたらされていく。安藤榮作は、一本の手斧だけで原木や流木を刻み続けてきた。木肌に残る無数の打痕は、一つひとつが独立した行為の痕跡でありながら、積み重なることで作品全体の姿を形づくる。

紛争によって命を失った子どもたちの記憶をとどめるため、2015年から小さな木彫人型を刻み続けてきた。奈良県立美術館「安藤榮作―約束の船―」(2025)の個展では、それらの人型が大規模な群像空間の中に配置され、個々の存在が集まりながら一つの場を形成する作品として発表された。個と全体、喪失と再生、一見隔たって見えるものたちが、実は無数の糸で結ばれ、互いを映し合いながらひとつのいのちを織りなし、その先に続く生命の循環を語りかける。中ハシの粘土塊、安藤の打痕や木彫人型。それらはそれぞれ独立した単位でありながら、単なる集積にとどまらない。一つの要素は他の要素との関係の中で意味を持ち、その変化は全体を形作る。形は単独の存在としてではなく、多様な要素の関係によって成立する。古代インドには、無数の宝珠が互いを映し合いながら広がる「インドラの網」の譬えがある。一つの宝珠にはすべての宝珠が映り込み、その像の中にもさらに無数の宝珠が映り込む。そこでは、どの部分も孤立して存在するのではなく、全体との関係の中でその姿を現している。本展は、異なる歩みを持つ二人の彫刻家を通して、部分と全体、行為とかたちの関係を見つめ直す試みである。作品を構成する無数の要素が互いに影響を与えながら一つの姿へと立ち上がっていく、その過程にこそ目を凝らしたい。

スケジュール

2026年10月11日(日)〜2026年11月24日(火)

開館情報

時間
11:00 〜 17:00
休館日
水曜日、木曜日、金曜日、土曜日
10月21日〜11月14日は休廊
観覧料無料
会場ギャラリーあしやシューレ
http://www.ashiyaschule.com
住所〒659-0016 兵庫県芦屋市親王塚町3-11
アクセス阪神線打出駅より徒歩8分、JR神戸線芦屋駅北出口より徒歩9分
電話番号0797-20-6629

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