「空間」では環境音と身体の関係を作品化してきた宮本一行の個展「接触の形跡#02 / Trace of the Contact」を開催いたします。
宮本一行は、サウンドスケープと身体の相互関係に着目する芸術家・研究者です。サウンドスケープとは、環境の音を単体で個別に対象とするのでなく、一つの総体=風景として捉え直す考え方と言えます。一方で、サウンドスケープをめぐる実践や聴取の場面では、「観測者は音を発しないもの」とされがちな態度も見られています。そのため、宮本は「人間が観測者であり、行為者でもある状況」を意図して作り出し、環境との「身体的な対話」を試みます。本展では、会場である「空間」内部において、一定の力が加わると床板が軋む地点を調査し、それらの音を起点とするサウンド・インスタレーションを展開します。人間の行為によって生じる「環境と共に奏でた音」<Active Environmental Sounds>に注目し、人間が発する音も含めた、より能動的なサウンドスケープ体験の創出を試みます。
人間が音を発する行為の瞬間、私たちは自らに主体があるような錯覚に陥るでしょう。しかし、運動と知覚、あるいは行為と認識を同時に捉えたとき、現前する「音の事象」においては、主体が人間の側だけでなく、環境とのあいだに分散していることに気がつきます。単純なインタラクション(Interaction)ではなく、関係性が生成されるインターリレーション(Interrelation)。本展を通じて、身の回りの細やかな音の存在に注目することから広がる、個人の感覚や環境との関係性の変化を体験していただきたいです。
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アーティスト・トーク
日時: 2026年10月18日19:00〜21:00
登壇者: 宮本一行、大黒淳一
会場: 空間
料金: 500円(別途展示入場料必要)
※イベント詳細は公式ホームページよりご確認ください。
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