gallery fuでは、11月11日(水)から11月22日(日)まで、「久山佳吾 & Cute Fukuda2人展 | 青いネズミとピンク色のゾウ」を開催します。二人の出会いは、大学入学前の予備校時代に遡ります。その後、ともに東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻に進学し、大学時代を経て、それぞれ独自の方法で制作を重ねてきました。共通の知人から「真面目に不真面目なものをつくっている」と評されたことをきっかけに、互いの制作に通じる感覚を見いだし、二人での活動へとつながっていったようです。本展のタイトル「青いネズミとピンク色のゾウ」の由来については、ぜひアーティストステートメントをお読みください。ここでは、もうひとつのイメージとして、1941年公開のディズニー映画『ダンボ』に登場する「ピンクの像の行進(ピンク・エレファンツ・オン・パレード)」という約4分間のシーンに触れておきたいと思います。主人公のダンボとネズミのティモシーが、酔いによって見る奇妙でサイケデリックな幻覚の世界。そこでは、現実の秩序も物事の輪郭も曖昧になり、ありえないものたちが自在に姿を変えながら、画面いっぱいに躍動します。重力さえも意味を失ったかのようなその光景には、既成の枠組みから解き放たれた、奔放な自由と浮遊感があります。二人それぞれのイメージが、思いがけないかたちで響き合うところに、今回の展示のおもしろさがあるのではないでしょうか。何かにつけて最適解が求められ、正しさや合理性が優先されがちな今、久山佳吾とCute Fukudaの制作は、そうした尺度から少し距離を置き、それぞれの感覚に忠実であろうとする営みのように見えます。真面目さと不真面目さ、現実と幻想。その境界を軽やかに行き来しながら、二人は自分たちの表現を追求しています。二人が生み出す世界を、どうか肩の力を抜いて楽しんでいただきたいと思います。
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