まちだりなは、身体の意図しない反応や、それによって生じる時間のずれや遅れに関心を持ち、アニメーションや映像を主軸に作品を制作しています。今回の横浜での滞在制作では、視線入力装置を使用して言葉を選び対話を行う知人との出会いを背景としたプロジェクトを行います。
今回のオープンスタジオ・イベントでは、「ただ20分間、みつめあうだけ」を体験する場を開きます。参加者は一対一で向かい合い、発声や身振り手振りを行わず、ただひたすらに、見つめ合います。成功も失敗もなく、ふと目をそらしてしまってもかまいません。そこで生まれた視線の動きを映像として可視化し、「目で話す時間」の軌跡を投影作品として記録します。投影はどなたでも自由にご覧いただけます。
これらは、言葉を使わずに、視線だけで向き合うコミュニケーションや対話の可能性を探る試みです。視線は情報を伝えるためだけのものではなく、相手の存在を受け止め、自らの存在を差し出す営みでもあるでしょう。こうして立ち現れる、社会の速度から見れば「遅延」とも捉えられる時間に向き合います。このイベントで参加者とともに遅延すること・言葉が届ききらないこと、だからこそ現れるコミュニケーションを探り、ACYフェロー2027年の展示へとつなげていきます。
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