「MAFIN 2026(Miyajima Art Festival in the Narrative 2026)」

宮島弥山大本山 大聖院

#芸術祭

11月20日開始
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アーティスト

Chim↑Pom from Smappa!Group、金沢寿美、久保寛子、イェラシェビッチ・イリヤ
島そのものが信仰の対象とされてきた宮島。その霊峰・弥山にある大聖院では、空海の時代から約1200年にわたり、絶やすことなく受け継がれてきた「消えずの火」が灯り続けています。長い時間と、人々の祈りが幾重にも折りたたまれていると同時に、広島平和記念公園の「平和の灯火(ともしび)」へとつながる火種でもあります。形を持たず、燃えるものがなければ消え、絶えず揺らぎながら燃え続ける火。そのありようは、「無常」や「流動性」を孕んだ「変化し続ける存在」ともいえます。過去から現在へ、そして未来へと受け渡されていくその火は、現在のなかに遠い過去をひらく、ひとつの「時の目」のようにも思えてきます。

情報が繁茂し、あらゆる問いにすぐ答えを得ることのできるいま、私たちはかえって、わからないものの前に立ち止まることが難しくなっているのかもしれません。簡単には孤独になれず、それでいて孤立することは容易となる時代。技術の発達は、私たちに豊かな生活を与えてくれる一方で、農耕や狩猟といった身体的な「つくる力」を剥奪し、待つこと、退屈すること、他者や環境と関わりながら自分の時間や生活をつくっていくための「生きる力」を失わせ、そしていま「考える力」さえも奪おうとしています。AIによって「考えること」が効率化されようとする時代に、「祈る」という行為は、答えを得るためではなく、考えること以前の、世界に対して立ち止まる時間を取り戻す行為なのではないでしょうか。芸術もまた、効率やわかりやすい回答によって回収することのできない時間を、私たちにもたらします。1200年にわたり火が灯り続け、幾重もの祈りが重なる大聖院という場所で、作品を通して想像力を働かせること。芸術によって、あたらしい経験に突き出されること。思考という茫洋の海に投げ出されてみること。数多ある答えの出ない問いと、その問いにとどまる時間の意味を再考し、平和を希求しつづけるプロセスのなかに、人間のあり方を見つめ直していきます。

複雑な歴史的背景をもつベラルーシ出身で、異文化的視座からの日本画という手法で周縁化された人々の社会的事象を現前化するイリヤ・イェラシェビッチ。自身のルーツを起点とし、新聞紙を用い、鉛筆で黒く塗りつぶした紙面から文字や写真を表出させ、個人を越え、人類全体に関わる社会的課題を浮き彫りにする作品で知られる金沢寿美。
農や先史時代の芸術、民俗学的学説を参照しながらブルーシートなどの工業製品を使用し、自然の脅威や、周縁化された女性像を現代的に再考する、広島出身の彫刻家・久保寛子。広島に寄せられる折り鶴を題材に作品を制作し、2014年には宮島・大聖院で大量の折り鶴のお焚き上げを行うなど、広島との関わりを重ねてきたChim↑Pom from Smappa!Group。宮島行きのフェリーに乗ると、白い波が湧き立ち、細かく揺れては後に流されていく。島へ渡るその時間もまた、日常から離れ、異なる時間へと身を移していくひとつのプロセスなのかもしれません。こういった刹那的な時間の流れにも目を向けながら、大聖院という場と作品を通じ、いま生きることを考える。答えのない時間を逡巡する機会を提示します。

スケジュール

2026年11月20日(金)〜2026年12月13日(日)

開館情報

時間
10:00 〜 17:00
観覧料無料
展覧会URLhttps://mafin.jp/
会場宮島弥山大本山 大聖院
https://mafin.jp/
住所〒739-0592 広島県廿日市市宮島町210
アクセス宮島口桟橋よりJR宮島航路または宮島松大観光フェリー「宮島桟橋」下船徒歩約25分

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