マリー・ルプティ + 熊谷峻 「タイディングス」

渋谷ヒカリエ 8/ CUBE 1, 2, 3

#ドローイング

10月22日開始
  • 0

アーティスト

マリー・ルプティ、熊谷峻
「この地上の文明について、何を語ればいいのだろうか?」

マリー・ルプティは詩人チェスワフ・ミウォシュが『Tidings』(便り)で投げかけたこの問いを、自身の作品の中で幾度となく取り上げてきました。彼女のノートには、天体図や幾何学図形、ミウォシュの言葉が何度も書き込まれては消され、ページを追うごとに変化を遂げていきます。これらのデッサンは、現れては消え、変容していくこの過程を繊細に表現しながら、痕跡を残そうとする人間の営みを想起させます。重ねられた色彩の層に無数の線と点で構成された絵画のシリーズ『Tailor of Time』には、色と幾何学模様が織りなす宇宙のような壮大な空間が広がります。そこには、線を引く、点を打つといった反復する作業から生まれる「構造」と、偶然が生み出す「混沌」が美しく混在しています。

古代ガラスのような独特の質感と色彩を備えた熊谷峻のガラス作品は、文明の記憶の結晶のように光と時間を内包しています。鋳造技法を用いて制作されるこれらの作品は、蝋で原型を作る工程から始まり、石膏の鋳型にガラスを流し込んだ後、時間をかけてゆっくりと焼成されます。その過程における窯内の温度変化や、土や金属といった素材の融合がガラスを変容させ、複雑で予想外の表情をもたらします。長い工程を経て、ついに石膏の型を割って取り出す瞬間は、まるでタイムカプセルを掘り起こすときのように胸が踊る瞬間だと作家は語ります。ルプティが創造する広大な宇宙を背景に、熊谷のガラス作品は小さな惑星のように配置され、呼応し合う空間を構成します。響き合う彼らの作品は、私たちが生きる世界やその文明を見つめ直すための新たな視点を与えてくれるのではないでしょうか。本展「Tidings」は2024年にパリで開催された「Tailor of Time」展を再解釈し、新たに制作された作品とあわせて展示いたします。また、本展の為にマリー・ルプティのノートを再現したアートブックを制作しました。展示作品とともに、ぜひこちらもお手に取ってお楽しみください。

スケジュール

2026年10月22日(木)〜2026年11月3日(火)

開館情報

時間
11:00 〜 20:00
最終日は19:00まで
観覧料無料
展覧会URLhttps://crossartparis.com/exhibitions/14-tidings-marie-lepetit-shun-kumagai/
会場渋谷ヒカリエ 8/ CUBE 1, 2, 3
http://www.hikarie8.com/cube/
住所〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 8F
アクセス東京メトロ副都心線・半蔵門線・ 東急田園都市線渋谷駅B5出口より直結、JR線・京王井の頭線渋谷駅2階連絡通路より直結、東京メトロ銀座線渋谷駅1階より直結

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません

Tokyo Art Beat Mail Magazine

アートの最新情報を、毎週お届けします。
登録は無料です。