森万里子 《 Unity IX》2024、UV 顔料、ディボンド、アルミニウム 直径 161.3 cm × 奥行 7.6 cm、エディション:5 + AP 2 協力:SCAI THE BATHHOUSE

森万里子 「Unity」

SCAI PIRAMIDE

#絵画・平面

あと3日で開催
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アーティスト

森万里子
90年代半ばより国際的なアートシーンで注目を集め、以来多領域に及ぶ実践を展開して来た森万里子。近未来的な身体表象を通じて、ジェンダー・テクノロジー・大衆文化など様々な問いを提起した森は、やがて精神的な領域へと関心の軸を移行し、人間と自然、生命と宇宙についての思索と実践を深めてきました。30年に及ぶ森の実践を包括する展覧会「森万里子:燦燦」(2026年10月31日~2027年3月28日)が森美術館で開催されるにあたり、本展「Unity」がSCAI PIRAMIDEにて同時開催される運びとなりました。森の重要な着想源であり、これまで可視化を試み続けてきた「光」をテーマにする同タイトルの連作を中心に、その探究の核心に迫ります。

円盤状のフォト・ペインティングの連作《Unity》が壁面に展示されています。世界各国、あるいは日本各地の古代遺跡を巡る考古学的リサーチから、最新の宇宙物理学の知見に至るまで、幅広い領域にわたる探究を通じて制作される森の作品は、自然と人間、生命と宇宙とのつながりに形を与えようとする、アーティストのたゆまぬ実践の結晶です。それらの取り組みに通底するのは、森が具現化したいと願う、万物を照らし、この世の隅々にまで満ちている光 ― 外側から照らす光ではなく、全てのものと繋がり、それらを内側から照らし出す、森が思い描く「光」のビジョンです。《Unity》が描き出す形而上学的イメージは、我々の生きる物質世界、そしてそこに重なる新たな次元を表しています。森は、胎蔵界曼荼羅の「遍知院」の中央に配される、大日如来の智慧を象徴する三角形の「一切如来智印」のような抽象的な図式を通じて、自身の抱く「光」と我々の生きる物質世界との関係を具現化する試みだったと言います。三次元CGを施された作品画面は淡く輝き、鑑賞者は空間を満たす「Unity」の光の世界に誘われていきます。第二展示室では、《Unity》へと至る過程で制作されたドローイングの連作があわせて展示されます。

第一展示室の一画には、森が2000年代に発表した体験型インスタレーション《Wave UFO》のプロトタイプである《Wave UFO model II》(2017年)が展示されます。宇宙や自然、人間同士の繋がりについて、既に確信を得ていた森は、1999年から2002年にかけて、勾玉様のドームの中で3名の体験者の脳波がリアルタイムに映像にフィードバックされる仕組みを組み込んだ《Wave UFO》を制作し、また同時に上映されるアニメーション映像《コネクティッド・ワールド》と共に、人と人、そして万物との繋がりを問いかけました。《Wave UFO》の実寸大のインスタレーションは森美術館の回顧展にて設置され、これまで日本では実際に目にする機会のなかった本作の公開は、まさに時宜を得た出来事といえるでしょう。

六本木という地理的条件も重なった本展では、森美術館の新作映像作品《All That Shine (すべては輝き)》(2026年)に登場する《Unity IX》が展示されるなど、両会場にまたがって、過去から現在に至る森の活動を包括的に捉える契機となります。都市と土着、西洋と非西洋、伝統とテクノロジー ― 境界を横断し続ける現代アート領域において、人間の霊性への関心もまた、ますます高まりを見せています。宇宙、自然、そして人間、全てのものは繋がり、あまねく「光」に満ちているという森のまなざしは、生態系への懸念や、格差社会の不平等、諍いと不安に満ちた無明の道を照らし出す、光の標(しるべ)となることでしょう。ニューヨークと、自身のアトリエを構える宮古島、そして東京を往復し、不可視を可視化するための探究を続ける森万里子の実践をぜひご覧ください。

スケジュール

2026年11月5日(木)〜2026年12月19日(土)

開館情報

時間
12:00 〜 18:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日、日曜日、祝日
観覧料無料
展覧会URLhttps://www.scaithebathhouse.com/ja/exhibitions/2026/11/mariko_mori_unity/
会場SCAI PIRAMIDE
https://www.scaithebathhouse.com/ja/
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル 3F
アクセス都営大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅1a・1b出口より徒歩1分
電話番号03-3821-1144

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