1980年代から陶を素材に立体作品を国内外の展覧会で発表してきた井上の新作展を開催いたします。今展では、異素材で制作するマケットに自身が抱いた興味をいかに陶という素材で表現するか、試行錯誤の中で作り上げられた新作6点と小品を展示いたしますので、是非ご高覧いただきますようお願いいたします。
井上は1957年兵庫県神戸市生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科修士課程を修了後、1980年代から陶を素材に立体作品を国内外の展覧会で発表、多くの美術館に作品が収蔵されています。2022年には初期作品から新作まで約70点による回顧展が茨城県陶芸美術館にて開催され、大型作品が並ぶ圧倒的な空間は好評を博しました。土を捏ね、焼きしめて生成される陶は、古くから器など日常の中で使われてきましたが、井上はその身近な素材で作られたパーツを積み重ね、大規模な作品を構築するという手法により、日本を代表する現代陶芸作家の一人として活躍しています。大作になると、100以上のパーツをボルトで固定して組み上げる事でダイナミックな造形を生み出し、陶による表現の可能性を追求し続けています。
2024年の個展では両掌にのる小品ながら90点という物量が井上の尽きることない創作意欲を示し、2025年には一塊で窯に入る最大サイズの作品により新たな制作システムの構築に取り組み、飽くなき探求心をもって制作に向き合う姿が見られました。今展では、異素材で制作するマケットに自身が抱いた興味をいかに陶という素材で表現するか、試行錯誤の中で作り上げられた新作6点と小品を展示いたします。新たな造形へと形と素材に日々向き合う井上の作品をお見逃しなく、ぜひご高覧いただきますようお願いいたします。
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