[画像: Matthew Brandt. Heidelberg Blanket C3 (Damiani Editore, Faenza, Italy). 2018. embroidery on Heidelberg cleaning blanket. 54 x 42 1/2 in.]

Matthew Brandt 「Little Puddles」

Gallery COMMON
残り6日

アーティスト

Matthew Brandt
Gallery COMMONは2024年4月6日から5月5日まで、アメリカ人アーティストのマシュー・ブラントの日本で初めての個展「little puddles」(小さな水たまりたち)を開催します。オープニングレセプションは4月5日(金)19:00 - 21:00です。

マシュー・ブラント(1982年生まれ、ロサンゼルス)は、予想だにしない素材や技法を取り入れた実験的な写真作品を提示し、写真とは「光沢紙に整然とイメージが印刷されたものである」という固定観念を覆します。例えば、「Lakes and Reservoirs」シリーズでは湖の写真をその湖の水を使って現像し、「Wai’anae」シリーズではハワイの風景が写った写真を地中に埋め、自然に起きる浸食によって島の痕跡を刻み込んでいます。こうしたブラントの作品は、時間的な瞬間を捉えるものであるという写真の限界に挑んでいるとも言えます。

この展示「little puddles」では、複数のシリーズの作品を通じてブラントのそうした「流動的」な活動を映し出します。「Heidelberg Blankets」シリーズからは、4点の新作が展示される他、「Rooms」「Silver」「Carbon」「Joshua Tree」シリーズの作品も展示されます。

写真を「難解な錬金術」とするアメリカ人アーティストのマシュー・ブラントは、その拡張性を示したいという欲求に突き動かされて、新しいシリーズに取り掛かる度に新たな素材や技法に挑んでいます。

日本初の個展「little puddles」では、複数のシリーズの作品を通じてブラントのそうした「流動的」な活動を映し出します。インクの染み、貯水池の水、溶融ガラス、銀液などの液体によって制作された本展の展示作品は物理的な意味でも「流動的」であり、また私たちが住む世界を「大きな水域」に喩えると、そこから現れた「水たまり」としての作品は概念的な意味でも「流動的」です。

今回の展示では、複数のシリーズから作品をピックアップしています。「Heidelberg Blankets」シリーズからは、4点の新作が展示されます。シリーズ名はハイデルベルク社の大型印刷機のクリーニングに使用されるブランケットから来ています。2014年、ブラントは自身の「Lakes and Reservoirs」シリーズのカタログを印刷したイタリア・ボローニャのダミアーニ印刷工場で、クリーニング用に使われていたブランケットを貰い受けました。そして自身のアトリエで撮影したスナップ写真を元に刺繍を施すことで、手作業の「遅さ」と機械作業の「速さ」を対比させています。

スケジュール

開催中

2024年4月6日(土)〜2024年5月5日(日)あと6日

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日

オープニングパーティー 2024年4月5日(金) 17:00 から 19:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.gallerycommon.com/ja/exhibitions/little-puddles-matthew-brandt
会場Gallery COMMON
http://www.gallerycommon.com/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
アクセス東京メトロ半蔵門線・千代田線・銀座線表参道駅A1出口より徒歩6分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅7番出口より徒歩8分、JR渋谷駅B7出口より徒歩約9分、JR山手線原宿駅東口より徒歩約12分
電話番号03-6427-3827
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