HAGIWARA PROJECTSでは、2026年10月31日(土)より土肥美穂の個展を開催いたします。当ギャラリーでは4年ぶりの個展となります。土肥はこれまで、パリ、ロサンゼルス、ニューヨークなど、海外のギャラリーや美術館でも作品を発表し、国内外で高い評価を得てきました。
木、銅、真鍮、アルミニウム、布、糸、紙、石膏、アクリル絵具など、多彩な素材を組み合わせて彫刻を制作する土肥は、ファウンド・オブジェクトを用いることなく、物質そのものから形態を立ち上がらせます。曲げる、結ぶ、縫う、叩く、ねじる、塗るといった身体的なアプローチを細部に至るまで重ね合わせることで、素材は物質としての密度を高め、独自の形へと昇華されていきます。
土肥の作品の多くには、「buttai(物体)」というタイトルがつけられています。「物(but)」と「体(tai)」という二つの要素からなるこの言葉は、彼女の作品のあり方をよく表しています。作品は独自の抽象的な造形を持ちながら、有機的な存在感を放ちます。時には人工物や植物、動物を思わせるものもありますが、既存の名称やイメージに収まることはありません。何かを連想させながらも、それ自体が独立した存在として立ち現れます。見る者の想像力を刺激し、多様な連想を誘いながらも、ひとつの意味に限定されることなく、つねに開かれた解釈の可能性を秘めています。
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