美術や文学の世界では、古来、動物を擬人化することで人間の愚かさを風刺的に、あるいは高貴な存在として象徴的に描いてきた歴史があります。石原さんは「プードル」という人間に親しみ愛されている近しい存在に、自身の職人的なこだわりがこもった入念な手仕事で作り上げられた「人間の暮らし」を託します。「人間の暮らし」と「犬の暮らし」、そこに私たちの姿を映し出す「鏡」のような関係性を作り出し、見るものを心地よい混乱に導きます。
思い思いに暮らすプードルたちの無垢な瞳の奥には、人間という存在への親しみと共に、情報の波に飲まれ自己と他者の境界が崩れゆく現代社会の中で、命の尊厳や私たちがどう生きるべきかへの問いかけが込められているようでもあります。本展では犬と一緒に「Happiness」を共有できる作品を制作されました。ぜひお立ち寄りいただいて体験してみてください。
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